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何度目 ページ1
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和也「お前さ、何度行ったらわかるわけ？」
このセリフをこの人から言われるのは
果たして何度目だろう
決して出来が悪いわけではなかった
大学を卒業して、
大手企業に就職して
それからもそこそこできる人だったはずなのに
この人がここへやってきてから
ほぼ毎日のように繰り返されるこの会話
決して出来が悪いわけではなかったはずなのに
「すみませんでした」
和也「今日中にやり直して」
「はい、、」
今日も残業確定だな、、
せっかく潤くんとのデートだったのに
キャンセルしなきゃ、、
最近まともに会えてない
早希「早めに潤くんに連絡しておいたほうがいいんじゃない？」
「そうする、、」
同期で仲良しの早希
仕事もできて信頼されてて私とはほど遠い人
早希「Aも気の毒だよね
二宮部長にターゲットにされちゃって」
「ターゲットっていうか、、
日頃のストレスぶつけられてるこっちの身にもなってください。」
早希「こんくらいのミス、私でもあるよ」
「ミスするなって言われるほどミスしてしまうのですがどうしましょう」
早希「根っからのM体質なんじゃない？笑」
「やめてよ笑」
二宮部長がここへ配属されてから
話題はどこもかしこも彼の話
私は1日に何度
二宮部長の話を耳にするのだろう、、
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作者名：蘭 | 作成日時：2019年5月14日 21時
