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27. ページ27











「なんか持ってくっから、いい子に待ってろよ」





「待って・・・」





「んー?おら、離せ?ちゃんと戻ってくっから」










どこか嬉しそうにそう言って、私の頭を撫でてくれる。





そっと私の手に手を添えて、春千夜さんの裾を掴んでいた手を離されて、部屋から出ていく。









風邪のせいか、寂しさが大きすぎて苦しい。









数分経ったか、寝ているのか起きているのか分からない中バタバタと聞こえて、ようやくドアが開く。






ニコニコな春千夜さんは、飲み物やゼリー、薬なんかを両手いっぱいに持ってベッドの横に膝を着いた。



食べれるかとか飲めるかとか、優しく聞いてくれる、その優しさがまた痛くて、泣きそうになった。





私なんかじゃなくていいはずなのに、私のそばに帰って笑ってくれる春千夜さんに、泣きそうになった。









「いっぱい寝ろ?そしたらよくなっから」





「寝てもそばに居てくれる?」





「おう。おめぇが何回寝て何回起きても、ここにいる」









な?と笑う、春千夜さん。







嘘。


今ここで私を交わすための、嘘だよきっと。





そう思っていながら、酷く喜んでしまう、








私は微笑んで、布団から手を出した。




春千夜さんは私の意図を汲んだように私の手を握って、大丈夫だと言ってくれる。









安心と疲れ、辛さと虚しさ、ドッシリと一気にのしかかってきたものを1度無視して、私の一番安心出来る場所で目を瞑った。















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@じゅら - 主さんの作品では多分初コメです!失礼します!前からお気に入り登録をしていて、これで読み返すの3回目ぐらいです笑 でも何回読み直してもやっぱ神です!最後の春ちゃんが「こら、体拭けクソ」って所が好きです!これからも頑張って下さい (12月7日 23時) (レス) @page47 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 読み終わりました!最初ドキドキしてたけど,やっぱ神作だった…作者様ありがとう!! (11月29日 6時) (レス) @page48 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
3-114 36(プロフ) - はなさん» ありがとうございます!読めるようになりました!最高です! (2022年9月26日 1時) (レス) id: 4e0064ee9d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 3-114 36さん» 報告ありがとうございますー!こちらのミスで見られなくなってました。すみません。今は見れると思いますので、ぜひ呼んでやってください! (2022年9月25日 18時) (レス) id: 544f54aa0d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ワンロボさん» コメントありがとうございます!!谷口先生はボコボコです♡最後までお付き合い頂きありがとうございました! (2022年9月25日 18時) (レス) id: 544f54aa0d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2022年3月18日 16時

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