*隠し事* ページ49
「ちょ…リヴァイ離れて…!」
頬に触れられたリヴァイの手は優しく撫でるかのよううに滑らせると、私の顎を持ち上げた
エルヴィン団長と同じ事をされたが、リヴァイにされると心臓の音がとてもうるさくて、リヴァイに聞こえていそうなほど鳴っていた
「お前耳まで真っ赤だぞ?」
「…うるさい…」
恥ずかしさのあまり私は視線だけリヴァイから逸らす
「お前…俺に隠してる事あるだろ?なぜ俺には何も言わない?」
そう聞くリヴァイに私は黙った
エルヴィン団長には話してしまった深刻になってきている後遺症のこと
「…エルヴィンには言えて俺には言えねぇのか…?」
そう小さくつぶやいたリヴァイに私は思わず視線を向けてしまった
「…なんて顔してるのよ」
とても悲しそうな瞳をするリヴァイに私は胸が痛んだ
リヴァイにも言うべきなのだろうか?
しかし言わなくてもリヴァイは勘づいている気がした
「何も隠してないってずっと言ってるでしょ…」
私がそう言うと上から聞こえてきた足音
ばっと二人とも離れると、上から降りてきた人へ視線を向けた
「…てめぇかクソメガネ」
「やぁ。まだ寝ていなかったのかい?ていうか二人とも何してたの?こんなところで」
その人はハンジさんで私達を見て少し口角を上げてニヤついた
「何でもありませんよ!ただ話していただけで…」
私が慌ててそう言うが、リヴァイは舌打ちをするだけで何も言わなかった
「ふーん。なんだか怪しい匂いがするけど…まぁいいや。二人とも疲れてるんだからもう寝ないと」
そうハンジさんに促され、私達は地下に戻ることになった
ハンジさんが来てくれてよかった…。
そう思い私はほっと安心した
・
そして翌日の昼に行われた戴冠式には大勢の人が集まった
美しくそして凛々しい面持ちで敬礼をするヒストリアに民衆や私達兵士は見惚れた
式が終わり、リヴァイと二人でヒストリアとエレン達を待っていると、こちらに歩いてきたみんなの姿が見えた
するとヒストリアは急に叫びながらこちらにやってきて、リヴァイの脇腹に拳を一発入れたのだ
「…え!?」
驚きで目を見開く私
「「うぉぉぉ!!」」
しかしエレン達は盛り上がっていた
「ハハハッ!どうだー私は女王様だぞ!?文句があれば…」
そう言うヒストリアを見てふっと鼻で笑ったリヴァイ
「…お前らありがとうな」
リヴァイは普段見せない優しい表情でそう言ったのだった
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ああ - お気に入り200人突破!おめでとうございます!私はこの小説を読んでいて面白いなーと思います。続きが気になるので最後までしっかりと見ます! (10月7日 14時) (レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
兵長大好き女子です!(プロフ) - ゆーkoさん» こんにちは!コメントありがとうございます!!( ; ; )バレンタイン編気に入っていただけたようで嬉しいです!お互い体調にはこれからも気をつけましょう(^^)ありがとうございます! (2021年2月24日 11時) (レス) id: 5923052a3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - こんにちは(^.^)いつも楽しみに愛読してます(〃ω〃)先日のバレンタイン限定のとても良かったです(^^)お身体にお気をつけてお過ごしくださいm(._.)m (2021年2月24日 11時) (レス) id: a1cd8234df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:兵長大好き女子です! | 作成日時:2021年2月12日 15時