*重ねるその姿* ページ38
私は煙に隠れながら一人ずつ中央憲兵の背後を狙い切り殺した
アルミンが言うにはあの中央憲兵達が持つ対人立体機動装置には弱点が二つあるようだ
一つ目は散弾の射線とアンカーの射出装置が同じ方向に向いている事で、敵の背面は完全に射程外である事
そして二つ目は二発撃たせると次の装填まで時間がかかるという事だった
その弱点をしっかり理解した上で私は持ち前の小回りのきく立体起動で敵の背後を狙い続けた
アルミンやサシャが良いぐらいに煙を作ってくれるお陰で撃たれても煙に身を隠しやすい
中央憲兵が残っているのは後数十人だけ
…いける…っ!!
そう思い次に金髪の女を狙おうとした時だった
その女はハンジさんの左肩にアンカーを刺し、ハンジさんを柱へ投げつけたのだ
「ハンジさん…っ!!!!」
すると残りの中央憲兵達は守りを固める為か奥の方へ逃げるように行ってしまった
私は急いでハンジさんの元へ向かい、ハンジさんの身体を起こした
「ハンジさん!!」
私が声をかけてもハンジさんの反応はない
ペトラ達と思わず重ねてしまったその姿
それを見て私は頭が真っ白になり涙が溢れてきた
「A!分隊長は…っ!」
するとモブリットさんとアルミンがこちらに駆けつけてくれた
「声をかけても反応がなくて…っ…」
「いや、大丈夫だ。意識はある。とりあえず一緒にハンジさんを運んでリヴァイ兵長の元に急ごう」
私を安心させようとしてくれるモブリットさんに私は涙をすぐに拭った
ダメだ。まだ敵は向こうにいるのに…っ…
「すみませんモブリットさん。急いで行きましょう」
そして私達はハンジさんを抱えてリヴァイ達の元へ向かった
・
リヴァイ達の元へ行くと大きな通り道は網で塞がれ、通り抜けできなくなっていた
上にある小さな通り道もしっかり塞がれている
すると急に巨人化の光が見えてきて強い風が奥から吹いてきた
「…これ崩れるんじゃ…!」
サシャは上から落ちてくる破片を見てそう言った
…確かにこのままじゃ上から落ちてくる岩で私達は潰されてしまう
「兵長…!穴が!!」
そう言ったアルミンに私は上を向くと、さっきまで塞がっていた小さな通り道は抜けられるようになっていたのを見つけた
「アルミン、モブリット、A…!お前達はハンジを外へ連れ出せ!!」
リヴァイのその指示に私達は急いでハンジさんを連れて上の穴から外へ出た
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ああ - お気に入り200人突破!おめでとうございます!私はこの小説を読んでいて面白いなーと思います。続きが気になるので最後までしっかりと見ます! (10月7日 14時) (レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
兵長大好き女子です!(プロフ) - ゆーkoさん» こんにちは!コメントありがとうございます!!( ; ; )バレンタイン編気に入っていただけたようで嬉しいです!お互い体調にはこれからも気をつけましょう(^^)ありがとうございます! (2021年2月24日 11時) (レス) id: 5923052a3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - こんにちは(^.^)いつも楽しみに愛読してます(〃ω〃)先日のバレンタイン限定のとても良かったです(^^)お身体にお気をつけてお過ごしくださいm(._.)m (2021年2月24日 11時) (レス) id: a1cd8234df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:兵長大好き女子です! | 作成日時:2021年2月12日 15時