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*本当の自分* ページ26

残り一週間を切った今日


私は今日も訓練に励んでいた


リヴァイに教わったことを毎日訓練終わりに自主練として復習すること


そうしていると自分の技術が安定してきたのが分かった


しかしまだまだリヴァイには到底及ばない


毎日の地獄のような訓練についていく事がやっとだった私に周りは褒めてくれた


しかし、私のことを快く受け入れられない兵士はたくさんいる


ゴロツキや殺人鬼、娼婦、ありもしない噂が兵団内に流れていることもよく知っていた


そんな私にリヴァイは気にするなと言ってくれた


それがとても嬉しかった


リヴァイも入りたての頃はよく思われていなかったかもしれないが、今ではそれを実力で黙らせた


ペトラさんから聞いたが、リヴァイはとても仲間思いで部下のことをとても大切にしているようだ


確か地下街の時もファーランやイザベルだけでなく、他の若い男達と一緒にいるのを見た事がある


リヴァイの人柄はみんなを引っ張っていく力があるんだ


だからエルヴィン団長はリヴァイを兵士長に選んだのか


訓練の休憩中、前に座って書類を読むリヴァイを見てずっとそんなことを考えていた


「…なに人の顔ジロジロ見てやがる」


「気づいてたの?」


「あぁ、そのアホ面で俺を見るんじゃねぇ」


「…なんですって?」


リヴァイとは毎日いることから前よりも気を遣わずに沢山話せるようになった


もともとリヴァイはよく喋る方みたいだけど


「…お前、前より笑うようになったな」


急にリヴァイからそんな言葉が出てきて私は驚いた


「何よ急に。気持ち悪い…」


「あぁ?」


そう言うとリヴァイは書類から目を離して私を睨みつけた


「確かに…自分でもここにきてから笑うようになったと思ってる」


両親が亡くなってから誰とも関わらなくなり、喜怒哀楽を表現できなくなっていた私


しかしここにきてからたくさんの人と関わることで幼い頃の自分を思い出した


これが本当の私なのだ


「…てめぇは今のままでいろ」


そう言うリヴァイに私は何故か胸がぎゅっとなった

*兵士になる準備*→←*座学*



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作者名:兵長大好き女子です! | 作成日時:2021年1月25日 15時

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