*花咲く笑顔* ページ16
リヴァイside
一人で宿舎から出ていくAを見つけて俺は後を追いかけるかのように外へ出た
階段に座り、夜空を見上げるその姿はとても綺麗で少し見惚れてしまったほどだった
こいつ、何故か初めて会った気がしない
昔、まだ俺が若い頃会ったことがあるような…
そんな事を考えたが、まさかなと思い、Aに声をかけた
兵士長であることを話すと、まさか聞かれるとは思っていなかったファーランとイザベルの話題が出た
またあの初陣だった壁外調査の時のことを思い出した
あの二人を信じた事でアイツらを失ったのか
そんなことをあの日からずっと考えていた
どれが正しい選択だったのか俺には分からない。
だがエルヴィンについて行くと決め、俺は兵士として今まで生きてきた
満点の星空は壁外調査前日の時と同じで、アイツらが笑っているようにも感じた
「…とても辛い経験をしたのね…」
その言葉に俺は我に返り、Aを見た
俺を真っ直ぐな瞳で捉えていて、その瞳から目を逸らすように横を向いた
「…アイツらの分まで俺はこれからも戦う。そう誓っている」
なんでこんな話を俺はコイツにするんだ
今まで誰にもしてこなかった話を
同じ地下街出身だからか?
「あなたを変えたのはあの二人とエルヴィン団長なのね」
そう言うAはとてもスッキリした顔をしていた
「そういえば、兵士長さんなのよね。気安くリヴァイなんて今まで言っていたけど…兵長って呼んだ方がいいかしら?」
急に改まるかのようにそう言うAに俺は少し頬が緩んだ
「お前は今の生意気なままで十分だ。他の上官にはしっかり敬語を使え」
「これは命令だ」と言うと、Aは初めて笑った
「そうね。そうさせてもらいます。リヴァイ」
その笑顔はとても綺麗で花が咲いたようだった
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作者名:兵長大好き女子です! | 作成日時:2021年1月25日 15時