*女兵士* ページ14
「Aはリヴァイ兵長と同じ地下街出身ってことになるのか」
「はい、そうです」
リヴァイ、へいちょう?
自己紹介を終えた後、ミケさんとモブリットさんも前の席に座り、食事をしながら私の話をしていた
「短期間で兵士になるのか見定めるとしても、少し厳しいようにも見えるがな」
そう言うミケさんに私は自分の体を見た
皆さんと比べると細すぎる骨と皮だけでできたかのような腕や足
筋肉は暴力を振るっていた私はある程度付いているが、ハンジさん達と比にならないほどだ
「でも、私はここに来て人生を変えたいんです」
そう、あのリヴァイが変わった様に私もここで…
そういえばファーラン・チャーチ、イザベル・マグノリアを見ていない
辺りを見渡すが、その姿はなかった
「ん?急にどうしたのA?」
「あ…何でもありません!」
不思議そうに私を見るハンジさんに手を振りながら首を横に振った
「Aが誰に訓練してもらうのかにもよると思うけど、リヴァイが訓練するとなればそれはもう地獄のような訓練になるね」
「…え」
ご愁傷様とでも言いたげなその3人の表情に私は固まった
「まだ詳しいことは言われてないの?」
「はい、そういえば今日寝る場所も言われていませんでした」
ハンジさんにそう聞かれハッとした私
「それなら大丈夫!えーっと、ニファはいるかなー?」
「あ、確か向こうの方で食事している姿を見ました」
そんな私を前にハンジさんとモブリットさんは誰かを探していた
「あ!いたいた!ニファー!!ちょっとこっちに来てくれないかー?」
ニファ?
向こうから威勢のいい返事が聞こえてきたと思ったら、すぐにこちらに誰かが駆け寄ってきた
その人は女兵士で、みんなより少し小柄で可愛らしい人だった
「この子はニファ。私の班員だ。とても優しい子だよ。仲良くしてあげてね」
急にハンジさんに紹介され、少し戸惑っていた様だったが、ニファさんは私にニコッと微笑んでくれた
「私は今日からお世話になるA・フルクベスです。ニファさんよろしくお願いします」
「Aね。今日からよろしくね」
自己紹介をする私にニファさんは少し嬉しそうにそう返してくれた
「ニファ、詳しいことはまた話すからとりあえず食事を終えたらAを女子の宿舎に案内してあげてくれ」
「分かりました」
そして食事を終えた後、ハンジさん達と別れ、私はニファさんと女子棟の宿舎へと案内された
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作者名:兵長大好き女子です! | 作成日時:2021年1月25日 15時