プライドなんて、…ていうか素直とか。 (ページ11)

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店員「お待たせ致しました。」

「「「ありがとうございます」」」

ア「じゃあ、食べようか」

「「「いただきます」」」

…これは、すごい
エビはプリっとしていて、身は大きく、
ピラフには緑や黄色、赤の野菜が散りばめられている。

物凄く美味しそうだ。
キャラメルラテも2層に綺麗に分かれていて、
ストローで少しかき混ぜてみると、グラデーションのように
ゆったり混ざっていく。そしてすごく色合いが心地よい。

飲んでみれば甘めなのかと思えば
苦味との調和も取れていて最高の味わいだ。

……、私、このカフェのリピーターになりそう。
ほんとうに美味しいぞ。

ピラフも美味しくて、何がすごいって味付けがほんとに
優しい味。なんだかお母さんが作ってくれるみたいな、
安心感を感じた。これも美味しい。

「すごい、美味しい……、どうしよう、幸せかも」

ロ「今までみた笑顔のなかで一番いい笑顔してんな」

ア「幸せそうに見えるもん俺も」

「もう、一気に上機嫌になったかも」

そこでふと思い出した。アクシアくんは体育祭、
何に出るつもりなのだろう。さっき聞いてなかったよね。

「ね、アクシアくんは体育祭、何に出るの？」

ア「俺、？サッカーよ」

ロ「え、そうなん？？」

ア「同じクラスなのに知らんのはビックリだよ」

「サッカーかぁ、…もしかしたら女バスケと日程被る？
それだと私、見に行けないよね」

ア「いや、去年そんなこと無かったし
今年も二日連続開催だから
多分一日目サッカー、借り物で
二日目バスケとリレーだと思うな」

そう、皆様お気づきの通り、
私の学校の体育祭の種目は少ない。
もう少し増やしてもいいと思うんだけど、
時間調整が難しいらしく先生に言っても変わらなかったので、
生徒は諦めているというのが現状だったりする。

「そっか、ならいいんだ、二人とも応援したいから」

その日程ならアクシアくんも見れるしローレンも見れる。
よかった、……。

そして、そういった世間話をしながら箸を進め、

「「「ごちそうさまでした」」」

ご飯を食べ終わった。

「美味しかった！カフェ、教えてくれてありがとう
もう、リピーターになる、私」

ロ「いや単純な？」

ア「そのときは俺らも付いていくね(笑)」

「分かった、よろしく」

店員「お皿、片付けさせていただきますね」

「お願いします」

お皿を片付けてもらった後、
私たちは各々の勉強道具を取り出し、
明日の勉強を始めたのであった。