プライドなんて、…ていうか素直とか。 (ページ10)

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店員さんが厨房のほうへと戻っていく。
そして話題は今日のテストのお話へ。

ロ「今日のテスト、どうだった？
思ったより俺、いけたかもしれん。
ほんと、珍しく確信もって言えるわ」

ア「まじ？俺も意外と前よりは高めになる気はするけど
そこまでいけたっては言えないなぁ」

「50位かぁ…、二人なら簡単にいけると思うんだよね。
今回、先生たちもすごい試行錯誤してるみたいだから」

ロ「…え、そうなの？」

ア「まぁ、確かに新しい形式のテストに昨日と
今日で変わってるなとか思ったけどね」

ロ「まじか、俺全然気にしてなかった」

ア「…ちなみにだけどさ、Aちゃんもいい感じそ？」

アクシアくんは首をこてっと傾けながら聞いてきた。
ちょっと気まずそうな顔をしているので、
聞いていいのか分からないけど聞いてしまおうみたいな
考えをして言っているのかなと想像がついた。

「余裕。一桁いけると思う。私あの人たちのこと絶対に
倒してやりたいから本気だしてるの。
本気だして負けるわけにはいかないしね、絶対一桁いくよ」

ほんとうにあの人たちのことはまだ煮えきらないというか、
イライラが残っている。

二人のことも謝ってもらいたいくらいなのだけれど
賭けの内容は私に対する謝罪のみだからどうしようもない。

ア「今回の賭け、いけるような気がしてきた、俺」

ロ「分かる、俺もそんな気がするわ」

二人の顔も自信に満ちた。
これならいけるなって私も自分自身で
確信が持てた気がする。

ロ「そういや、体育祭もうすぐよな？」

ア「そうね、テスト終わって二週間後とかだった気がする」

体育祭……ああ、そういえばあったなぁそういうのも

ア「皆は何に出るの？」

ロ「俺、リレーよ？多分リレー1本だけ」

ア「そうね、ローレンはリレーよね。Aちゃんは？」

私は体育祭はバスケと借り物競争に出るつもりだった。
クラスのエントリーもそうしたはず。

「私はバスケと借り物にでるよ」

ロ「A、バスケすんのか…意外かもしれん」

「そう、だねあんまり知ってる人いないと思う、
やってたからさ、小学と中学でミニバス」

ロ「まじか、かっこいいじゃんそれ」

「うーん、どうなんだろ、途中で止めたからなぁ」

そう、私はバスケは中学３年で止めた。
なんでかっていうと高校入ってからのあの練習に
ついていける気がしなくなったからだ。
うん、体力無さめだから。私。

そんな話をしていたら
店員さんがご飯を運んできてくれた。