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40.バレンタイン ページ40






バレンタイン、この世で1番いらない日!だと私は思う。


だって、くれるお友達なんていないし。

でも、お小遣いはたいて隊士分作らないとだし。


ね?馬鹿げてない?


まず前日。

夜中、あの土方さんすら寝たあと、

女中の人達に許可を貰っておいてキッチンに立つ。


さらに前日に買って隠しておいた材料を取り出す。

何を作るのかって?

ガトーショコラだよ!


大きく作って量産!

かつ、あの人達のお腹を少しでも膨らませる!


ついでに口の中パサパサにする!


ガトーショコラしかないだろ!

去年はちっちゃいチョコタルト作った。

ちっちゃいって文句言われてめっちゃキレた気がする。


貰えるだけありがたいと思えってな。


こんなにきちんと作ってやんだからさ。


そんなこんなで量産量産。


ラッピング人数分と片付けが終わった頃には

既に外は明るくて、やっべ、土方さん起きてくる。


早起きした体でお茶でも飲もう。


オールしたとか言ってみ?めっちゃ怒るから。


去年より時間かかったんだもん。

慣れない料理しなけりゃ良かった。



「・・・早いな」



お茶を啜り始めた頃、思った通り起きてきた土方さん。


既に隊服。さすが。


私は着流しのまま。



「あんまりその格好で彷徨くなよ」



ハイハイと返事をする私に溜息をつきながら

自分の分のお茶を入れ、私の横に座った土方さん。


びっくりするほどヤバい力で

私の下瞼を引っ張る。


え、痛いって。



「貧血だな、真っ白じゃねぇか」


「いや痛いから。やめて?え?」


「寝てねぇのか。怖い夢でも見たか」


「子供じゃあるまいし。

はい、これ土方さんの」


「・・・またくだらねぇことに時間と労力使いやがって」


「はぁ??じゃあ来年からなしだかんな」


「おい雌豚、バレンタイン」


「おいくそサドいつ入ってきた。雌豚って誰のことだよあん?」



いつの間にかいた早起きの総悟にそれを渡せば

ちょっと嬉しそうにポケットにいん。

崩れても知らんからな。


それからも3人で言い合ってるうちに

ぞろぞろと入ってくる隊士達に


喧嘩をしながらそれを渡していく私。


なんかやっぱみんな嬉しそうなの腹立つな!

くっそ!作ってあげてよかった!



「毎年毎年この日はほんと最悪だよ!」


「やらなきゃいいだろうが」


「みんな嬉しそうだろうが!」


「優しさかよ」


「うるせぇやィ」




ホワイトデー楽しみにしてます。





41、ホワイトデー→←39、真選組女隊士危機編ー完



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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時

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