28、真選組女隊士危機編開幕 ページ28
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「・・・何してんの」
医者と真選組隊士達に絶対安静を下され数日。
未だに刀を取られたままの私。
ちなみに、今ほとんどの隊士は過激派攘夷浪士の本拠地に出張中。
私も行きたかった。
刀がなけりゃ散歩にも行けやしない。
てことで、屯所を回っていたら見つけた異様な光景。
「・・・なんで旦那たちがいんの」
手錠をされた万事屋3人組。
まぶたを下げて3人して私をじとっと見る。
え、ほんとに何してんの?
「おい、助けろ」
「・・・こいつら何したの?」
おそらく、多分、見覚えないけど隊士に質問。
いや、こいつら捕まえるのはいい事だけど。
なんだかんだ毎回免れてきたじゃん。
「Aさん!おはようございます」
「いや、おはようじゃなくて・・・。
あんたらなんかしたの?」
「それが、記憶にないんですよ」
「どっちかってーと、こいつらが不法侵入じゃね?」
「そうアル。こいつらのせいで卵かけご飯ももうカピカピネ」
「え。誰命令?何もしてないらしいけど・・・?」
神楽ちゃんと旦那はともかく
新八くんが真面目に否定してるってことはほんとに何もしてないでしょ。
それに、、私やっぱりこいつ知らない。
くそ、刀がないんじゃ体術しかねぇな。
「・・・お前、誰だ」
「Aさん、隊士全員の顔と名前を覚えてるってのはほんとらしいですね」
「・・・幹部はみんなそうだよ。
・・・その隊服、誰のだ」
「さぁ?そこら辺にいたやつのを貰いました。
まだ生きてるかな?死んでしまったかも」
さっきまでコメディームードだったのに急展開すぎる。
それより、隊士が犠牲になってる。
にこにこと幼く見える顔が笑ってる。
背は総悟や土方さんほどデカくない。
明るい茶色の髪、光を宿さない瞳。
やっぱり知らない、それに、これは、危ないヤツの匂い。
途端、後ろから殺気を感じる。
やべ、なんて考える暇もなく、洞爺湖と書かれた木刀が飛んできた。
「・・・手錠は?」
「こんなもん夜兎がいりゃあぶち壊せんだよ。
それより、こらぁどういうことだ」
「・・・さぁ?まずいな、私、今刀ないんだけど」
「えぇ!?大丈夫なんですかぁそれ!」
「大丈夫じゃないね。
ここは真選組屯所だってのに、敵しかいない」
いつの間にか囲まれた。
敵を倒して頂戴するしかないな。
そんなことを考えてると、敵が一斉に私たちに飛びかかってきた。
真選組女隊士危機編開幕
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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時