愛しています。[銀魂‐土方十四郎] (ページ17)

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17.マゾページ17

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ｶﾀｯ､ほんの少し聞こえたその音に

万事屋と同時に後ろを向く。

俺たちの雰囲気からなにか悟ったのか、

ガキ2人も、そよ姫様とAさんを背中に回した。

来る、と、腰に手を回す。

大きな音を立てて天井からでてきたその紫に、剣を向けた。

･･･紫。

3秒ほどの沈黙の後、そよ姫様とAさん以外が全員そいつを蹴り飛ばす。

｢おんっめぇぇかよ！！！おい！！！変に緊張させんじゃねぇよ！｣

天井から降ってきたのは万事屋のストーカー忍者。

本気の殺気溢れさせやがって。

そりゃそうだよな、今この真選組のトップ勢が集まった状況でわざわざそよ姫様達を殺しにくる阿呆居ないよな。

｢あぁ、やだわ、銀さん！もっと！もっと下を狙って！

だって、だって、私の知らない女の子とそんなに見つめちゃって！どうかしちゃうかと思ったじゃない！｣

｢キモイんだよ！結構ちゃんと心配しちまったじゃねぇか！｣

そう言って、そいつを殴る蹴るしていたけど

それがこいつの喜ぶ行為であることを思い出してやめた。

キョトンとしていたAは、俺達を見てニコニコとする。

なんとなく、状況を悟ったらしい。

その場を離れて、Aのもとへ向かう。

「面白い人たちですね」

「面白いなんて可愛いもんじゃねぇよ」

「…そろそろ帰りましょう。この空間を、邪魔したくないんです」

そう言ったAは、ずっときれいな表情で笑っているけれど

どこか悲しそうに見えた。

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