20 あー、素直になりたい ページ21
お兄は輝いていて・・・
すごいな、かっこいいなって思った。でも、口をついて出てくる言葉は
「まあ、別にお兄推しじゃないし・・・」
あー、馬鹿。まじであほ。私の最推しはそらるさんなのに。
怒っているかな?ってお兄をちらりと見て驚く。
そこには、ニコニコと笑うお兄がいた。
「そらるさん?頭打ちました?」
「おい、そらるさん。正気に戻れ」
「まっまさか、そらるさんにそんな性癖があるとは・・・ぼっ僕は、例えそらるさんがMだとしても、友達でいますから!」
「いやいや、違うから。そらるさんはいたって正常だから。あのね、Aの最推しって、俺だから」
かぁぁぁって顔が熱くなる。多分、顔は真っ赤に染まっているだろう。
「えっ?さっき、最推しじゃないって」
「嘘だよ」
「証拠は?」
「Aの部屋にあるグッズ」
「なんで知ってんの、変態」
あーまた、知ってるに決まってるじゃん。だってついこの間も風邪をひいた私の看病をしてくれたのはお兄だし、兄弟なのに部屋に入っただけで変態とか意味わかんない。
自分で言った言葉に自分で反撃して、いつものことだけど疲れる。本当、なんで素直になれないかな?
「えー?Aの事なら大概知ってるよ。兄としてとーぜん!」
「まあ、そらるさんは保護者代わりでもありますしね」
ドキッって心臓が飛び跳ねる
まふまふさんのフォローは、誰も突っ込まなかった。良かった。と思った。
良かった、って思ってしまった。
いつまでかくせるのかな?こんな事。
そう、長くはない。
また、あの時みたいに・・・なるのかな。
それならいっそ、は、怒られてしまうか。
「A!考え事?こんな呼んでも、気が付かないなんて、珍しいね?」
「あ、うん。考え事。で、どうしたの?葵」
「んーなんにもなーい!」
おどけた笑顔のその目は確実に私の脳内を見抜いていて、
「社会人の約束は、はいセンラさん!!」
「え、僕ですか?あ、と、報・連・相、ですか?」
「せーかいです!センラさんに1ポイント」
突然始めたクイズで、空気を軽くした。そして、報告、連絡、相談。しろって?
ほんと、私には勿体無い友人だ。
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2021年2月11日 3時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
りおな - 読みづらいのを解消するには…一行とか二行とかマスを開けたらいいよ! (2020年3月9日 18時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - (名前の)になってます。そして、読みづらいです (2020年3月9日 18時) (レス) id: fb07734dbe (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 登場人物紹介の志麻さんの字違いますよ!w (2019年11月1日 22時) (レス) id: 38755f3eb5 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 面白いです!!これからも頑張ってください!! (2019年6月14日 20時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鯉月 | 作成日時:2019年5月19日 12時