16 素直に、笑顔で。 ページ17
天衣新side
「すみません！救急箱を借りても良いですか？」
「えっ？あ、まあ良いけど」
「ありがとうございます！」
「すみません！氷嚢を３つ貸してください」
「いいよ」
「ありがとうございます！」
コンコン
「失礼します」
第一楽屋に入ると、確かに皆さんの私物が散らかっていた。そして、ソファに座る黒髪の男性はスマホから顔を上げ、目が会うと優しく微笑んだ。
「どーぞ。まふの飲み物はその鏡の前。着替えがその白いかごの中。薬類はそのカバンの中の透明ポーチの中なはず」
それだけ言うと、またスマホを見始めた。
ほんと、優しい。
全部を回収し終えた私は、彼方兄の前に立って
「ありがとう。彼方兄」
一言いって部屋を出た。反応は無かったけどきっとそれが肯定で。私は第二楽屋へと急いだ。
ガチャ
ドアを開けると、机に突っ伏するお兄ちゃんがいた。
「大丈夫？じゃないか。何分休める？」
「さんじゅう」
「ぎり、薬が効き始めるね。はい、お兄ちゃんソファに寝て」
「ん」
お兄ちゃんは、ゆっくりと立ち上がりソファに向かって歩き出したのだが、どうもふらふらとしている。あまりにおぼつかないので、肩を貸してあげる。
「ありがとう」
「声、きついんでしょ。出さなくていいから」
お兄ちゃんは、分かった。と言うように軽く手を挙げた。
「お兄ちゃん、薬飲めそう？」
コクコク
「はい、じゃあ薬と水だよ」
ゴクッ
「着替えとタオル。自分で出来る？」
コクコク
「喉と頭以外に冷やして欲しいとこある？」
ふるふる、首を横に振る。
「そっか３０分後に起こすから寝てて良いよ」
部屋の電気を消すと程なくして寝息が聞こえ始めた。お兄ちゃんが外で寝るなんて珍しい。
よほど疲れが溜まっていたんだろう。
私は、言おうと思っていたことをそっと心の中に閉まった。
全員のソロとうしさせが終わり、３０分が経った。
「お兄ちゃん！起きて！」
肩を揺すると、
「んー、久しぶりによく寝れたー」
と言って伸びをするお兄ちゃん。
「ん？」
「あっ」
「お兄ちゃん、言い訳、は、フェスが終わったら聞いてあげるから。逃げないでね？」
「う、うん、もちろん逃げたりしないよー」
「あっ、後、コラボ、したい。させて下さい」
「！いいの？」
「お願いします。HyDの初コラボはまふまふさんとで、半年後の予定です」
「ん！分かった！待ってるよ。何なら二人で」
「！！、あっお兄ちゃん時間」
「本当だ。行ってきます！ありがとう、ティア」
「行ってらっしゃい」
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ちょこ - 終わってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2021年2月11日 3時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
りおな - 読みづらいのを解消するには…一行とか二行とかマスを開けたらいいよ！ (2020年3月9日 18時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - (名前の)になってます。そして、読みづらいです (2020年3月9日 18時) (レス) id: fb07734dbe (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 登場人物紹介の志麻さんの字違いますよ！w (2019年11月1日 22時) (レス) id: 38755f3eb5 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 面白いです！！これからも頑張ってください！！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯉月 | 作成日時：2019年5月19日 12時
