検索窓
今日:26 hit、昨日:17 hit、合計:996,072 hit

☆ヒビ割れた音がした ページ21

.









__その時だった









なんの躊躇いもなく開けられたドア


その音で、頭の中に警告されたように俺はすぐに唇を離した









、でも


こいつは腕に力を入れて引き寄せ、また唇を重ねてきた








俺は手を腰に回されていたために

俺からキスしてるような体勢になってしまって









すぐに唇を離し、ドアの方を見ると


俺を睨む玲於さんと

涙を流すAがいた









.









…その瞬間



もう、二度と元の関係には戻れないと








そう

Aに言われた気がした









.









ただ呆然と立ち竦む俺

目の前で暗く笑うこいつ

拳に力を入れながら向かってくる玲於さん









俺はこの瞬間、初めて



” なんてことをしてしまったのか ”


と、我に返った









それと同時に



こんなことになる前に、何も出来なかった弱い自分自身に

情けなくて腹が立った









.









.









玲於さんに胸ぐらを掴まれ、怒鳴られていた数秒間


俺は玲於さんに言い返す言葉も

Aに話す理由も




何も、浮かばなかった









Aが震える手で、玲於さんの手を握った時


玲於さん越しに目が合った時







俺には追いかける資格もなければ、

呼び止める権利もなくて









.









.









…こうやって




溝は深まっていく









.

☆たった一人の、一人だけの→←☆汚れたプライド



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (674 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1603人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE,GENERATIONS , 川村壱馬 , 佐野玲於   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もも | 作成日時:2017年8月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。