イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】番外編 (ページ2)

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☆どうしたらよかったんだページ2

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Aも俺も、今にも泣いてしまいそうになりながら

じっと見つめ合っていた。

壱「俺さ…玲於さんに頭撫でられてんのとか玲於さんに笑いかけてる笑顔とか

そうゆうの見てすげぇムカついた」

『………』

壱「Aのああゆういろんな顔、俺だけに見せてくれてるんだと思ってた」

『……、』

壱「…でも違ったんだな」

『それは違っ…！』

壱「違くねぇだろ…っ」

” こんな辛い状況の中で想いを寄せ合ってしまった ”

元々それがいけなかったんだろうか

” 周りに知られてはいけない秘密の関係 ”

こんな関係を持とうと思った俺が馬鹿だったんだろうか

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そんな時、一番聞きたくなかった声がしてドアが開いた。

ドアの方を見ると案の定、玲於さんがいて。

入ってきた瞬間メシの誘いをしていた。

いつも仕事終わりには二人で行ってたのか…

それより玲於さんは
俺らの関係を知らない。

…こんな所に何の関係も無い俺がいたら絶対に怪しまれる

何か言われないうちに帰ろう

そう思って席を立った。

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玲「待って壱馬」

壱「はい…」

すると後ろから俺を呼び止める玲於さん

玲「壱馬も一緒にメシ行かね？」

壱「え…」

…玲於さん何言ってんの

玲「A、今日は三人で行こ」

『えっ…⁉さ、三人で⁉』

…” 今日は ”ってことは、やっぱりそうなんだな

…玲於さん何考えてんだよ

玲「なに、嫌だった？」

『いやそうじゃなくて…』

玲「とりあえず予約しちゃってるから行くぞ。
ほら片付けて」

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タクシーの中は誰一人喋らず無言

並び順おかしいだろ…

Aが端で俺が隣だろ

今は玲於さんを隣に座らせたくねんだよ

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…俺はこれからが本当の悪夢の始まりだということに

まだ気付いていなかった

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