推しのライブに行っただけなのに､他のリスナーがいきなり顔を見て悲鳴を上げられたんだけど。【うらたぬき/女主】

カフェに来たが何故か身長を羨ましがられた。 ページ13

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カカオアレルギーな為＿＿＿＿＿＿コーヒーの名前が書かれた欄を見ず､ジュースやお茶の欄を見る。


何にするか決めた私は左ポケットからスマホを出し､左親指をサクサクと動かしながら文字を打ち込む。

打ち込んだスマホの画面を推しと坂田さんに見せる。


［オレンジジュースをお願いします。］


コミュ障の私が店員に話しかけれる訳が無い。
どうしょうと考えていたら＿＿＿＿＿推しが店員に声をかけ､私の分も一緒に注文してくれた。

一人で家に居たら､推しに気を使って貰えた嬉しさで発狂していただろう。危ない､危ない。


坂田｢ねぇ､無黒。さんは身長って何センチなん？｣


左肘をテーブルにつき､左手で顔に添えるような仕草をして､坂田さんは頭を傾げながら言った。
かっ､可愛いんだけど！？

ん？身長？
そんなに高身長に見えるかな？
千羅兄さんに比べて低いから言いたくないけど……。


［身長は173cmですね。］


そう文字をスマホに打ち込み､画面を見せると＿＿＿＿＿推しと坂田さんが驚いた顔でこちらを見た。


浦田｢高っ！？坂田より高いじゃん！｣


坂田｢ホンマや！無黒。さんに負けたぁ〜！
うらさんは余裕で負けてんやんw｣


浦田｢うるせーなぁ！
あの………無黒。さん。
何をして高身長になったのですか？｣


［何をしてと言われましても。
特にこれと言って何もしていませんが………？］


浦田｢羨ましい！俺にも身長を分けて下さい。｣


［そう言われましても………。］


うぅっ………。と推しが唸りながら､悔しそうな表情を浮かべながらこちらを見つめる。
見られても身長は分けてあげられないけど。

可愛い推しと坂田さんの言い合いの後には。→←推しが青い顔をしている理由を聞こうとして。

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