【浦島坂田船】浦「あなたに恋して良いですか？」『私に恋してください』【うらたぬき】

26話 96猫side ページ32

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わしら階の女子は3人だけだったということもあり、

3人一部屋で一緒にすることになった。


α「いやー、楽しかったね！」

『ほんとですか？よかったです！(*^^*)』

96「流石やね〜。楽しかったで(*^^*)」


わしらがそう言うと、Aは、ほっとしたように

微笑む。


『少しでも息抜きになればと思いまして…！』

α「そーいうとこだよね〜！みんなのことをちゃんと考えてくれるとこ。
好きだよ〜！」

『へへ…！ありがとう』

96「よかったやん！あでも一人で計画立てたん…？」

『ん？あ、えっとね？うらたんと二人で…？』

α「へぇ…仲良いね？」

96「せやね〜。付き合ってへんの？」

『つ、つつ付き合う！？///そ、そんな、私なんかが釣り合わないよ……』


だんだんと萎んでいくその声と、

寂しそうな顔をするAに、少しだけ罪悪感が生まれる。


α「もぉ〜、いつまでそんななよなよしてるつもり？
そんななよなよしてるんだったら、流石の私だって、無理だって言わざるを得なくなるよね？」


あるふぁが発したその言葉に、俯き気味だったAは、

バッと、顔を上げた。

その瞳には、悲しみと、不安が入り混じっていた。


『でも、だって、周りの女の子から好かれてる渉くんが、
お嬢様って立場で、みんなに距離を置かれちゃう私と付き合ったところで、
渉くんの周りから人がいなくなっちゃうかもしれないから……』

「っつ………！」


そうだ。Aは、お嬢様という立場なだけで、同学年の女子から避けられ、

うらたんと幼馴染で、家族ぐるみで仲がいいってだけで、

嫉妬され、さらには軽い、い、じめまで起こってしまった。

なんとかうらたんと私で食い止めてはいたのやけれど、

心に深い傷を負ったAは、一時期うらたんとの距離を置くほどやった。

それぐらい、うらたんが大切で、大好きなのだろう。

いや、まぁ、彼女は無意識なんやろうけどね。

そこが問題やなぁ…。


α「んん…ねね、一回さ、告白してみればいいんだよ」


何を言い出すんだこの子はw


『へ……？』

α「んー、つまりは、うらたさんの気持ちを確かめておいでって。
で、もしフラれたりしたら、私たちに泣きついていいから」

『成功したら……………？』

96「それは、両方とも好きってことで、両思いでええんやないの？」

α「そそ！日にちは、最終日の夜にしよ？それまで、手伝ってあげるから」


いや最終日の夜って、明日の夜だけど！？

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