貧乏だから路地裏狩りしてたら反社に目をつけられて、それが父親だった

9話 ページ9

お泊り、三日目＿＿＿＿




「今日出かけようよ！」

エマの提案で私たちは街に出た


イザナとエマと私は当てもなく歩き、商店街をぶらついていた
特に何も買うわけでなく







「ねえ！見て！ペットショップあるよ」


エマが興奮気味に指さすのは『ＸＪランド』というペットショップ



「入ってみるか」



エマが楽しそうでイザナの顔も綻んでいる




カランカランと音を鳴らして店内に入ると店員さんが二人、こちらを見て固まった



「さ、三途!?黒川イザナ？？エマちゃん、、、」



またかよ。
これ絶対、昔のドラケンの知り合いだよ。昔ヤンチャしてた時代の仲間



「ほんと、誰だよ、そいつ、、、毎回毎回顔見られるたび驚かれて、知らない奴の名前言われるこっちの身にもなれってんだ、、」



「おい、口悪くなってんぞ」


イザナの注意でハッとなる



「わ、悪い。あまりにも似てたから。改めて、いらっしゃいませ」













「A、動物に避けられてやんの」


腕の中の子猫が今にも脱走しようとしている
どうして！あんなに横暴なイザナの抱える猫はあんなにも大人しいのに！！！


「人徳の差じゃね？」
「お前に負けてたまるか！」
「ちょっと、ここで喧嘩しないでよ」




そんな事もあったが、十分楽しんで帰ったのだ


















「ドラケン君！何か今日三途君似の女の子とエマちゃん似の女の子と黒川イザナ似の男の子店に来たんですけどっ！」


『ははっ！滅茶苦茶似てるだろ？』


「笑いごとじゃないですって〜、、、」


『まああいつらが何かした訳じゃねえからちゃんと相手してやれよ？』


「分かってます」

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