検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:16,607 hit

Forget me not  1 ページ26

クロロ side

貴「レイにぃ達遅いね…」

レ『この雨じゃ視界も悪い。思うように動けないんだろう』

ロ「つっても、師匠達だからなぁ…セイラちゃん、心配なんかしなくてもすぐ帰ってくるよ」

セイラを頼む、と家に呼ばれて来てみれば、ロキもレオンもいて、俺が来る必要なんてなかったじゃないかと内心レイに文句を言った。

ー「もしものためだ。そん時は、任せたぞ」ー

アイツの真剣な顔をやや久しぶりに見たものだから、何かあるのかと身構えているが今のところは何もない。ただの杞憂に終わればいいんだが…。



貴「クロロにぃもそう思うでしょ?」

ク「! 悪い、聞いてなかった」

貴「クロロにぃってたまにそういうとこあるよね…。イニーちゃんが絶対面食いだって話だったんだけど」

ク「あぁ、やたらとレイ達にも懐いているしな。ロキより懐かれてるんじゃないか?」

ロ「うわこの人今唐突に俺のこと貶してきたヤダ」

冗談を言って笑い合っていれば、いつもの騒がしい声が聞こえて来る。帰ってきたか、とロキが扉を開きに玄関へ向かった。



ロ「お帰りなさいッス」

レ「おー、ただいま…ってなんだクロロ、来るなら言えよ。なんか土産でも買ってきたのに」

ク「お前が呼んだんじゃないか」

ロ「そっスよ師匠。師匠がセイラちゃんのこと頼んだって(レ「誰だ?」え?」

レ「いや、だから、セイラって誰だよ」

お前ら聞いたことあるか?と他の4人を振り返るレイ。俺はなんだか嫌な予感がして、一歩後ずさる。



カ「きいたことないですね?」

シ「あぁ、僕も知らないのだよ」

ナ「ワタル兄さんは?」

ワ「残念ながら、私もさっぱり」

全員がさも当然といったふうに肩を竦める。
嘘だろ。冗談にしてもたちが悪いぞ。これをセイラが聞いたらどうなると思ってるんだ。



貴「クロロにぃどうしたの?みんな帰ってきたんじゃないの?」

レ「…誰だ?おい、クロロ、確かにお前にこの家の出入りは自由にしてやってるが、俺の認知してない人間を連れ込むことは許可してねぇぞ?」

貴「クロロにぃ?これ、どういう…」

ク「っ! ロキ!レオン!セイラを連れて逃げるぞ!」

レイの殺気がセイラに注がれたことに気付くと、俺はセイラを抱え、レイ達を押し除け走り出した。土砂降りの中、背後からロキとレオンが追って来る気配を感じる。待て、とレイの声が聞こえるが、今止まったら確実にセイラが危ない。



ク「本当、嫌な予感程外れてくれないものだな」

2→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
111人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , H×H , 朔間零
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ラヴィ(プロフ) - AYさん» ありがとうございます!正直ネタ切れなんでリクエストあったら教えてください!私ができる限りにはなりますが実現させるので! (2020年5月14日 2時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
AY - 待ってました!これからも更新頑張ってくださいね♪ (2020年5月13日 8時) (レス) id: b293a3810d (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - モフレさん» ありがとうございます!モフレ様もお体に気をつけてください! (2020年3月19日 1時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
モフレ(プロフ) - 初コメ失礼します…!このお話好きすぎて何回も最初から読み返してます……!お体に気をつけて頑張ってください!応援してます (2020年3月18日 21時) (レス) id: ac508ad555 (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - 宵城さん» ありがとうございます!ゆっくりですがしっかり更新していきます! (2020年2月8日 23時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:バレーノ | 作成日時:2019年10月27日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。