死んだなら生まれ変わろう(H×H)×(あんスタ) (ページ50)

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悪い夢ページ50

それより悪い夢見たの。
レイが目覚め、セイラがふと呟いた。

貴「レオくんが出てきたんだ」

レ「そっか」

そう言ってセイラを優しく撫でるレイ。
俺からすればなにが起こっているのかわからない。

貴「レオくんがね、言ったんだ。
『なんで俺を置いていった。
セナにも捨てられて、俺にはお前だけだったのに。
お前の笑顔が、あの時の俺にはたった１つの、
アイドルを続ける理由だったのに。
お前だけが、光だったのに。
お前まで俺を『王様』にするのか？
1人にするのか？
俺を1人にするくらいならさ、

死んでくれよ』って」

泣きそうな顔のセイラをレイが優しく抱きしめる。

事態が分からなかった俺もただ事じゃないことはなんとなくわかったので、黙っておく。

レ「大丈夫だ。アイツは、月永はそんなこと言わねぇよ。悪い夢だ。気にすんな」

関係ない俺すらも落ち着かせる優しい声。

貴「そう…かな？レオくんは、置いてったこと、怒ってないかな？」

レ「あぁ。怒ってねぇさ」

貴「そっか。そうだといいな」

やっと落ち着いたセイラの顔はとても穏やかで、それを見たレイも、安堵したように目尻を下げる。
この光景だけで絵画が描けそうだ。それくらいに美しい2人。

レ「さ、そろそろシュウがキレる頃だ。メシ行くぞ」

2人に連れられるまま、部屋の奥へと進んだ。