お客さん ページ48
レ「たっだいま〜☆」
ワタルの様にご機嫌な声を上げて帰宅したレイに、リビングにいた4人が不審なものを見る様な目を向ける。
ナ「・・・どうしたノ？レイにいさん？変なものでも食べタ？」
ワ「おやおやぁ？ご機嫌ですねぇ、レイ！」
シ「レイ…君までワタルの様になってしまっては、僕の胃がもたないよ…？」
カ「そんなことより、『どちらさま』ですか？」
レ「俺のお友達のクロロくん♪」
ク「うるさい。変な呼び方で呼ぶな」
突然の来訪者とレイのテンションに呆然となる4人。
レ「？セイラは？」
シ「ソファで眠ってしまってね。部屋へ運んだよ」
ふーん、と少し残念そうな反応を見せるレイ。
カ「いつもセイラがいちばんに『おかえり』をいいますもんね。さびしいんですか？」
ニコニコとカナタが問う。
レ「べっつに〜。
それより！自己紹介タイムだ！」
また面倒なことを…という顔をするクロロをよそに、レイが勝手に進行する。
ある程度全員の自己紹介が終わった頃、
貴「・・・みんなどーしたの？」
未だ眠そうな顔をしたセイラが自室の扉から顔をのぞかせ、一階の様子を伺っていた。
貴「・・・だれ？」
ク「レイ、洗面台とタオル借りるぞ」
レ「？…おぅ」
数十秒後、クロロが髪を下ろして戻ってきた。
ク「ほら。これでわかるだろ？セイラ」
貴「！クロロお兄ちゃんだ！」
どうしてここにいるのー？とクロロに駆け寄りながら楽しそうに話しかけるセイラ。
レ「いや、やっぱ雰囲気変わりすぎだろ」
シ「あぁ。若返ったのだよ」
ナ「てゆーカ、いいノ？レイにいさん。セイラ、クロロさんに抱きついてるけド」
レ「いーんだよ。結局アイツの1番は俺ちゃんだから」
ワ「ふふふ♪素晴らしい自信ですね☆」
貴「ねーねーレイにぃー！」
レ「おー？どーした？」
貴「クロロお兄ちゃん、泊まってっちゃダメ？」
ク「セイラ、なに言って…」
レ「いーぞ？なー、クロロ？飲み比べしよーぜ♪」
貴「やったー！」
おい、俺は泊まっていくなんて…と言う声は可愛らしいソプラノにかき消され、たまにはこんなのもいいか。と、ガラにもなく思った。
一応今のレイさんの年は18(この数ヶ月後に19)です。かといって未成年飲酒を促す意図はありませんので悪しからず。
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作者名：バレーノ | 作成日時：2018年11月4日 14時
