トレーニング ページ18
「いっってぇぇーーー‼」
ダァッンッ
という衝撃音と共に床に叩きつけられたレイ。
午前中の文字の勉強は難なく終わった。
なんとなく元の世界の文字の余韻があるような気がして、案外すんなりと覚えることができたのだ。
しかし、問題は昼食後の現在。
広く、柔らかめな畳張りの部屋で行われている、文字通りの「戦闘訓練」にあった。
確かにネテロはこの世界で生き残れるように鍛えると言った。この世界がどれだけ残酷で危険な世界かも知った。
しかし。しかしだ…
レ「筋トレとかなんもなしに突然組手組んで吹っ飛ばすたぁどーゆーつもりだクソジジイ‼」
ネ「ほっほ。まずはお主らがどれだけ動けるか知りたくてのぉ〜」
楽しそうに笑う祖父を見てため息を吐くレイ以外の5人。
突然始まった組手は、一般人より少し体力があって、少し動けるだけの彼らにとっては拷問以外の何物でもなかった。
ネ「こりゃ時間がかかるのぉ〜」
ほっほ。と楽しそうにまた笑う祖父。
シ「今時、格闘家でも新体操選手でもあんな動きは出来まい。もはやフィクションやファンタジーの領域だぞ…」
ナ「これをボクたちも出来るようにするってこト？
なにそレ、すごい怖いんだけド…」
カ「『りゅうせいたい』という『ゆにっと』もあんなうごきはできませんね〜」
ワ「私の関節を外すという特技は役にたつでしょうか？」
貴「どーだろ？でも、マンガみたいだよね！
じいじかっこいーー！」
ネ「ほっほ。セイラはかわゆいのお。じいじもっと頑張るぞい♪」
レ「おい！誰か俺を助けてくれっ！」
このトレーニングは数時間続いたとか…
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作者名：バレーノ | 作成日時：2018年11月4日 14時
