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でも、ハンター試験で事件は起きた。
医「急いで!事は一刻を争うぞ!」
医「内蔵の損傷が激しい…一体どうしたらこんな傷が付くんだ…」
目の前を自転車の全力疾走並みで横切る担架を力なく見つめた。
なんで?試験官なのに、どうしてあんなに傷だらけなの?一刻を争うって、のろのろしてたら死んじゃうの?
受験者が試験官を半殺しにするなんて事案、私たちがこの世界に来てからの5年間、一度も聞いた事ない。
ガ「なぁ‼アイツは助かるんだよなぁ⁈オイ‼なんとか言えよ‼」
ワ「気持ちはわかりますが、落ち着いてください」
カ「『おいしゃさん』だってがんばってますから」
声の方を見れば、医者の胸ぐらを掴んで怒鳴りつけるガレオムさんの姿があった。
レ「おい!どうなった⁈ピュールのやつ、無事なのか⁈」
ナ「っテ、この状況だと無事じゃなさそうだネ…」
遅れて駆けつけたレイにぃとナツメ。
シュウにぃは協会に「その時何があったか」を聴きに行っている。
シ「こっちは僕がなんとかする。君は彼女の側に」
って。
この前までみんなで結婚式の話しして、楽しみだねって言ってたのに…
貴「助かるんだよね…?だってピュールさんみたいな良い人が助からないなら、今まで私たちが捕まえてきた犯罪者は全員殺しても良かったはずだもんね?」
レ『お嬢、落ち着け…お嬢がガレオムの気持ちがわかるのは知ってる。だが、今お嬢が飲み込まれちゃいけねぇ』
レオンに慰められるように頬を舐められ、少しだけ落ち着いた。
貴「ありがとう…
治癒系の念を使える人に頼んだら、なんとかならないかな…?」
レ「俺らの知り合いじゃあ、ビスケのババアしかいねぇな…」
ナ「でモ、疲労回復でなんとかなる次元の話じゃなイ」
その後、シュウにぃが合流して、どうやら今回の原因はヒソカにあると知った。
貴「やっぱり、レオンの目がやられた時殺しとけばよかった…」
目を挟んで縦に一本入った傷をそっと撫でる。
ナ「そんなこと言ったラ、ボクだってあの時追いかけてでも殺しておくべきだったんダ」
カ「『かこ』をふりかえってもしかたありません。あとであの『ぴえろ』をどう『しまつ』するかかんがえましょう」
ガ「待ってくれ…アイツの、ピュールの仇は何が何でも俺が打つ。だから、お前らはヒソカを殺すな」
レ「仇って…まだ死んだわけじゃねぇけど…
ま、そうだよな。お前が1番悔しいに決まってるよな」
私たちは数時間集中治療室の前で待っていた。
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作者名:バレーノ | 作成日時:2019年2月1日 15時