自意識過剰探偵 ページ19
乱歩side
暫くすると、規則正しい寝息が胸板から聞こえてくる。
抱きしめた腕を離して顔を除くと、白い肌には涙の跡がくっきりと残っていた。
まあ、今はそんな事より………
「ねぇ君、今男の家に上がり込んでる自覚はないの？」
「無防備だよ」とAの頬を指でつつくと、『んっ…』なんて声を漏らすもんだから此方迄恥ずかしくなって先刻した姫抱きをもう一度。
僕の部屋にはベッドが1つしか無い為、仕方なくそこへ運ぶ。
そっと寝かせて僕もリビングでゆっくりしてようとドアへ向かおうと_____
『ゃ、行かない、で、』
_____出来なかった。
Aは寝惚け眼の殆ど開いてもない瞳を此方に向けて僕の手を握る。
余りにも力なく握ってくるもんだから、振り払おうと思えば幾らでも振り払えたんだけど
握ってるその手が震えていたもんだから振り払うに振り払えなくて。
『らんぽさ、となり、いて』
「っ……分かったから、今は寝て」
隣と云っても、一緒に寝るのは流石に無理なのでベッドの端で座ってAの顔を見る。
白い陶器のような肌に長いまつ毛、何時もより少しだけ赤くなった唇。
綺麗だと思った。
何、考えてんだ。
相手は部下だろ。
部下の寝顔に胸を躍らせるなんてあってはならない。
僕はセクハラ上司にでもなってしまったのかな…。
「A…」
サラッと眠っているAの髪の毛に指を通す。
気にして無かったけど、普段より巻きの少ない髪の毛はふわふわと云うより、サラサラだった。
『……き』
「え？」
寝言、云うんだ。
パクパクと動く口元に耳を近付ければ、聞こえてきた君の声。
『す、き…』
.
.
『好き…』
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オキくん - この作品サイッコー！乱歩さんかっこかわいすぎる！これからも頑張って下さい！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 5d04af8ab7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し丸33号 - 尚さん» うがががが私も好きですぅぅぅぅ乱歩さんのキャラ崩壊しない様に(もうしてる)頑張ります(；▽；)(；▽；)ありがとうございます！！！ (2019年7月2日 1時) (レス) id: 5f76d6b454 (このIDを非表示/違反報告)
名無し丸33号 - natu2525さん» もう一個あったんですね(；▽；)(；▽；)ありがとうございますううう！！(何ヶ月ぶり) (2019年7月2日 1時) (レス) id: 5f76d6b454 (このIDを非表示/違反報告)
尚(プロフ) - ァァァァァ乱歩さんがァァァァァ(語彙力の消失)好きです！更新頑張ってください！ (2019年6月7日 23時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
natu2525(プロフ) - 淳じゃなくて、【敦】ですよー！ (2019年6月1日 18時) (レス) id: 998ef4aa34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し丸33号 | 作成日時：2019年4月11日 13時
