ご主人？ ページ41
＿
「…ぁ、ふぁあ〜、っておおっ」
「じゃお”ち”ゃぁぁん」
「汚え、大先生！！」
シャオロンが無事扉から眠そうな目をこすりつつ出てきた。
声はガサガサで目は少しまだ充血しているが、精神状態は安定しているようだ。ゾムを見ても何ともなさそうに、いつも通り心配している皆を煽り散らかす。
そんな彼を他所に、ゾムは人一倍安心しきった表情でシャオロンに飛びついた。
ガヤガヤ室内が騒ぎ始めるころ、少女の姿がないことに気付く一同。
魔法使いの正体を明かし、心情を揺さぶってきた張本人がどこにもいない。
「あ、れ。グルちゃん…」
「あぁ。少し疲れたから寝る」
グルッペンが横切る際、微かに匂った血の匂いと目元をやけに隠すことに気付いたトントンは、声をかけた。
「それ…」
「これか？まぁ、もらい泣きのようなものだ。
あ、そうだ。彼女は自分との出会いは夢だと思ってくれたら幸いです、とほざいていたぞ」
じゃあな。と部屋を後にするグルッペン。
それを不思議そうに見つめる幹部。
「え、まってどうゆうこと？」
「何処行ったん。気まずくなって家出！？」
察せない一同。
「ついにって感じやな」
「まだ終わりじゃないめぅ」
知ってしまった一同。
「なあ、シンマ！Aちゃん探しに行こうや」
「…だれ、そいつ」
忘れてしまった一名。
「本当に良かったのか、これで。…まあ、もう、全て遅いがな」
悔やむ一名。
＿＿
＿
「勝ちましたよ。Aさん」
「私達の圧勝だったらしいです」
「Aさんと関りが深かったコネシマさんは相手側にも情報が多く回っていたらしく、一度大勢の敵に囲まれて万事休すの場面もあったのですが、ミサンガのお守りが効いたようで無傷だったんですよ」
「聞きました。戦争に向かう前に、ショッピさんとチーノ君で買ってきたものだと」
「コネシマさんは記憶こそありませんが、そのお守りを常に身に着けています」
「やはり、”これ”は渡すべきではないかと思います」
「すみません。自己判断になってしまい…。後々怒られてしまいますね。説教はいくらでも受けますから、どうか伝えてほしいんです」
「そしてまた、お会いできる日を、私も楽しみにしていますよ」
「長くなってしまいましたが、また来ます。では」
＿
えーみーる さま
いっしょにいるとわたしも大人になったきぶんでした。
またあうひまで。
＿
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瑞稀(プロフ) - 完結おめでとうございす！！電車でラストを見たせいで涙が止まらずやばいやつに……悲しいけどとてもおもしろかったです！ (2022年4月7日 14時) (
レス) @page44 id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - 完結おめでとうございます！！このお話を読んでの感想は…いや言葉に出来ますかね……knさんの実は優しいというギャップにキュンって来ました。最後が悲しくて泣いちゃいます！でも、お話の内容が凄かった…全て最高でした。ｱｻﾞｽ (2022年3月26日 9時) (レス) @page44 id: cce170ead2 (このIDを非表示/違反報告)
フィルライ(プロフ) - 最高でした！最後悲しくて泣いてしまった。もう少し続いてほしかったのが本音ですが、今まで投稿お疲れさまでした！ (2022年3月18日 7時) (レス) @page44 id: 5dffbeb247 (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃまっちゃ - なんだかんだ優しいknさん...好こ... (2022年3月4日 21時) (レス) id: 41cf5c918b (このIDを非表示/違反報告)
みひろ(プロフ) - めっっっっ………ちゃくちゃ面白いです！！！ヤンデレじゃない監禁ものでこんなおもろいの初めて見ました好きですありがとうございます。こういうコネさんもいいなぁ… (2022年2月21日 9時) (レス) @page17 id: 3e57ef0344 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年2月7日 19時
