【ハイキュー】目立たないけど特待生。

れべるじゅういち ページ11

・




『 やばい 』


とにかくその一言で何事も片付けられる今日この頃。ねぇ、本気でお願い。誰か助けて。


「 あれ？誰か来てたの？カップ２つ出てるけど .. 」
「 アップルティーと紅茶飲み比べしてた 」


うまい具合に話をずらしてくれる研磨さんに感謝しながら寝室に向かう。もういっそのこと窓から逃げよう、そんなことを思い早足で人口密度が高いリビングから逃げる。


『 .. よっ、と 』


そんな掛け声で地面に着地する。ちなみに靴は転送魔法で拾ってきた。平屋だったので窓から出ても痛くないのが助けである。しかし、もう少し研磨さんとお話ししていたかった、なんて思うが仕方ない。


どうせなので、二つ目の目的であった商店街の方に向かっていく。取り寄せ注文していたそれがようやく届いたのだ、なんて連絡があったのでそれの引換である。


人目の少ない所で透明化(とうめいか)を解除して、何かの手違いで生徒会のメンバーに会うのは嫌なので適当な感じの子に変えておく。鼻歌を歌いながらいつものお店の扉を開ける。


「 え、でも及川お前、闇光ちゃんに嫌われてんじゃん 」
「 そうだけど！！でも今回はあの子の力が必要なの！！ 」
「 そーそー及川、無駄なことは諦めろ〜 」
「 もにーくんまで及川さんの精神潰しにこないで！！？ 」


な ん で お 前 が こ こ に い る。


え？しかもほかのメンバー全員生徒会？？？なんなの？？？殺す気なの？？ご愁傷さまなの？？


「 あ、闇光さん。いつものでいい？ 」
『 縁下さん、こんにちは。いつものでいいです。今日は随分と賑やかですね｡ 』


こちらに気づいたであろう縁下さん(店長)が微笑んで話しかけてくれたのでこちらも微笑み返す(？)因みに生徒会メンバーは縁下さんが " 闇光 " って言った瞬間黙った。ミラクルプレーかお前ら。


って言うか姿変えてても縁下さんは私ってわかるんだね、こわたんやばたんまじ卍()


「 あの闇光さんって子、闇光Aさんの親戚か何か？？ 」
「 いや、闇光ちゃんに親戚はいないよ。居るのは血の繋がってない兄だけ。 」
「 及川お前よく知ってんなぁ〜｡ 」


おっとぉ？？？人生の終わりの鐘が聞こえるぞぉ？？？


「 え、じゃぁ、あれは誰 ... ？ 」


すいません本人です闇光Aです学校抜け出したの謝るんで逃がしてください、いやマジで。




・

れべるじゅうに→←れべるじゅー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す