第2話~あの日~ ページ5
彩視点
黒木「立花、お前城戸と同じクラスだってこと忘れてただろ?」
黒木クンが少しニヤニヤしながら私に言った。
彩「……同じ学校ってぐらいなら知ってた」
まあ、喋ったことはないけど……。
小塚「まあ、そのぐらいにしておこうよ……」
それより、私はこの人達と、
仲良くしようとは思っていないから。
城戸さんは‥‥‥どうなのだろう。
はっきり言って、私はグループで固まって動くようなのをあまり好んでいない。
だから、学校ではいつも一人だった。
2日ほど前のこと、私の通う学校で
「今日、『kz(カッズ)』がここの学校のグラウンド使うんだって!」
と、一年生から六年生までが騒いでいた。
『kz』とは今私が通う秀明ゼミの中で、
頭が良く、それでいて運動神経バツグンの男子で構成されたサッカーチームのことだ。
とても格好良くて、子供も大人も、もちろん私も、彼らに夢中なの。
そして、どうやら『kz』がグラウンドを使うっていうのは本当だったらしく、先生は帰りの会をいつもより早く終わらせた。
だから、私も足を早めて昇降口へ向かった。
でも、急ぎすぎていたためか校門を出たあたりで、自転車とぶつかりそうになってしまった。
「あぶねーっ!!」
その人はもう少しでぶつかるという所で、
足を踏ん張り、急いでブレーキをかける。
「大丈夫か、若武」
後ろからふたりの男子も来た。
よく見るとその人たちのシャツには『kz』のマークがあった。
私はとても胸が高鳴った。
憧れの『kz』が目の前に!!
だけど‥‥‥
「行こうぜ、動くポストに要注意だ」
さっきぶつかりそうになった男子はそう言うと、自転車を走らせて学校に入っていってしまった。
何なのよ、アイツ!!
まあ、そこから色々あって……『kz』である彼らに幻滅したのだった。
その日の塾では、私は新しく特別クラスに入ることになり………そこには今日会った『kz』の奴ら‥‥と、知らない男子。
結局打ち解けることはできたものの、仲良くできるかは、分からない。
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幸美シオン - 原作との流れに入れても自然な感じがします!これからも頑張ってください! (2015年11月10日 6時) (レス) id: 5d8807acba (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 面白いです。KZの小説でオリジナルの主人公って少ないのでうれしいです。更新頑張ってください。応援しています!! (2015年10月27日 22時) (レス) id: 7579ab75e5 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - おもしろい (2015年10月26日 16時) (レス) id: 61b8cc2084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力 | 作成日時:2015年10月11日 22時