第22話~特徴~ ページ26
彩視点
彩「『買ってもらったばかりの』と、『ピカピカの』はいらないわ。ただのマウンテン・バイクだけでいいのよ」
若武は勿体なさそうに私を見た。
若武「だって特徴だぜ?」
彩「ダメ!」
私は強く言った。
彩「その言葉には、主観が入りすぎてるもの。それより、買った日付や自転車の型番を書いたほうがいいわ」
そう言いながら私は、若武の気に入りそうな言葉を見つけて、付け加えた。
彩「そのほうが、『本格的』ってものよ」
そして若武は、即座に書き直した。
ふむ、私も人を動かすことができるみたい。
貴方「さすが『国語のエキスパート』さんですね!カッコイイな…」
彩「えぇと、ありがとう!」
あまり褒められることに慣れていない私は少し戸惑ってしまった。
でも、とても嬉しかった。
小塚「特徴はそれだけ?他には?」
小塚クンがおっとりと聞いた。
貴方「例えば、何かがついていたとか…」
上杉クンが意味ありげな目で若武を見た。
上杉「あるだろ。若武、言えよ」
若武は、ちょっと具合が悪そうに口をつぐんでいたけれど、やがて諦めたように言った。
若武「ハンドルに、サッカーボールのキーホルダーがついてた」
上杉クンが、その後を続けた。
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幸美シオン - 原作との流れに入れても自然な感じがします!これからも頑張ってください! (2015年11月10日 6時) (レス) id: 5d8807acba (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 面白いです。KZの小説でオリジナルの主人公って少ないのでうれしいです。更新頑張ってください。応援しています!! (2015年10月27日 22時) (レス) id: 7579ab75e5 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - おもしろい (2015年10月26日 16時) (レス) id: 61b8cc2084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力 | 作成日時:2015年10月11日 22時