28話 ページ37
物を掠め取って、ベンチで休憩。
ふぅ…と息をついたのはフェイタンと別れて、まだ10分たってないときだった。
言い過ぎたかな…ぁ。
チクチクとした胸の痛み。
謝った方がいいのかな。
「帰ろ」
私は、ベンチを降りた。
ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀｯ！と走ってると先方に何がが見える。
「…あ、あれは………」
十数人いる。
でも、驚いたのはそんなことじゃない。
その、真ん中にいる彼に。
その、美形で165cm位の身長で小柄な彼。
「ラ、ラゼ……？」
違う、そんなはずなんかない！
ラゼな訳ない。
「…っ！」
警戒して。
臨戦態勢でいて。
ラゼ「A、A…。会いたかった」
優しい声色。
好きだったその声。
「ラゼ、なの？」
ジリジリと距離が縮まるのに。
動けない。
ラゼ「うん、俺だよ。ラゼ、ラゼ=ファントム」
ドクドクと心臓が動く。
正反対の私がいる。
嬉しい…憎い。
会いたかった…殺したい。
「ラ、ラゼ…」
体は君に歩み寄る。
口は紡ぐ。
「会いたかった」って。
ラゼ「俺もだよ」
抱き締められる君の香り。
暖かな体温。
緩やかに流れる時。
懐かしさは、怒りを風化する？
そんなはずない。
愛は、憎悪に変わるから。
なのに。
憎いのに。
君を受け入れる私がいる。
ラゼ「…でも、Aは幻影旅団なんて連中とつるんでいるんだね。俺、悲しいよ」
ﾄﾞﾝｯｯｯ！！と首に響く手刀。
「っあ！」
とおのく意識。
君の笑顔。
浮かぶ、旅団の皆の顔。
そして___________
「フェ、イタ…ン」
届かない私の声。
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ヴァインシン(プロフ) - カンナさん» 最強臭笑 すごいですね笑 (2016年2月14日 12時) (
レス) id: 25d31f47b1 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - おおー！漂う最強臭…!! (2016年2月14日 0時) (レス) id: 18e9c14b4b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァインシン(プロフ) - 皆さん！無事、念能力の構想がまとまりました！追記でも書きましたが締め切らせてもらいます！ありがとうございました！ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 25d31f47b1 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァインシン(プロフ) - カンナさん» はい！"応用が効く+制約と誓約"でかなり強力なものが望めるかな、と！ (2016年2月13日 21時) (レス) id: 25d31f47b1 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - おおー！すっごくいいアイデアですね！自然界のものなら植物の他にも沢山あるし、応用も効きそうですね(´∇｀) (2016年2月13日 20時) (レス) id: 18e9c14b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァインシン | 作成日時：2016年2月3日 18時
