片恋ラビリンス2

42.お願い ページ5

【上杉side】





何故だろう。今日は勉強に集中出来ない。


今日は早めに終わらせて寝るか。



そう思いながら勉強をやる。



ふと、ケータイが鳴った。

メールか。

こんな時間に誰だ。



見ると、若武からだった。

あいつ、こんな時間になんだ。



面倒くさいが、メールを見る。



文面を見た瞬間、俺は凍り付いた。




園田が････････････誘拐された?

若武、ウソだろ。




もう一度、メールを見る。

そんなこと、ないよな。と思いながら。

だが、そんな思いも虚しく、メールには園田が誘拐された、と書かれていた。




ウソだ、ウソだ。

信じたくなかった。



これ、俺たちがどこかでミスったら、園田は･･･

会えなくなるなんて、イヤだ。



そう考えただけで、心にポッカリと穴が開いたみたいだ。



園田。

俺が、





絶対助ける。


だから、お願いだから、それまで助かってくれ。


俺の前から消えないでくれ。






たぶん俺の、最初で最後の、



お願いだから_____________。

43.結束→←41.明日。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す