桜の雨【ONEPIECE】×【鬼滅の刃】

其之弐拾伍 ページ28

――夢主side――


まだ病み上がりという事で、一先ずオヤジ(みんなそう呼ぶので)にだけ挨拶をして他の隊長さんたちには追々することになって医務室に戻ってきた。

体力が落ちているのか、広い船のせいか歩くだけで少し疲れを感じる。
こんなことでは剣が鈍ってしまう…

少し素振りくらいしたいのだがナースさんを始め、私の主治医になってくれているデュース先生に叱られるので諦めた。


蟲柱の胡蝶さんにも怒られたことがあったっけ。
まだ傷が癒えてない状態で少し歩いたら注意をされたことがある。

それだけ心配してくれていたということだ。
ここでもそうだけど心配してくれる誰かが居るのはどこかやっぱり嬉しい…。


「戻ってきたか、じゃじゃ馬姫」


そう言って入って来たのは目元に変わった面？を着けている男性。
彼が私の主治医のデュース先生だ。

彼は先生と呼ばれることに少し抵抗があるようだが、私にとってはお医者様だしやはり先生なのでそのまま呼んでいる。

彼も全く否定や拒否をしないので悪い気分ではないのだと思う。


「そのじゃじゃ馬姫はやめてください…」

「じゃじゃ馬だろうが。勝手にベッド抜け出そうとしたことあっただろ、二回も」


二回でじゃじゃ馬って…

彼が言っているのは、傷がそこそこ癒えてきている時に身体を動かしたいと思って誰かに声を掛けて散歩に行こうとした時のことだ。

ベッドから降りて置いてある靴をお借りして、声を掛けようとカーテンに手を伸ばしたら…

シャッ！

と勢いよくカーテンが開いてデュース先生がそこに立っていた。


「何、してんだ？」

「これは、あのご相談が…」

「いいからベッドに戻れ。外出許可は出してねぇぞ」

「……はい」


誤解なのに…と思いつつ、私は大人しくベッドに戻った。

それがもう一回あって、彼の中で私はじゃじゃ馬になってしまったらしい。



―――――――
最新話、お待たせ致しました。

デュースくんもっと早く出しときゃ良かった…。

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