Step27 ページ29
『……さとみの事が好き?私が?』
「うん」
『先輩、どうやったらそう見えるんですか?』
「……は?いや、どうしたらもなにも、え?だってよく喋ってるじゃん!」
『それは教育係だからでしょ?そんなの言ったら私達だってそうじゃん』
「……あ」
もー、先輩。何を勘違いしてんのよ!さとみはウザいけど実は優しくて、しつこいけど男らしくて……そんな人っていうだけなんだから!
先輩は目を丸くして、口を開けて、顔をみるみる真っ赤にさせて……
「…うそ……じゃあ僕の勘違い…」
『……ふっw』
「おいなに笑ってんだよ!!」
『いや、だって…』
「お?なんだ言ってみろや!」
(だって、弱みを見せない先輩が、そんなこと考えてたなんて……ちょっと、いやかなり意外だったから…)
まぁつまり
『先輩、可愛いなって思って』
「そんなこと言われても嬉しくねぇし」
そんな事言っても、顔はさらに赤くなってるよ…w可愛いな……
しばらく私がにまにましながら先輩の顔を見てたら、くるっと背中を向けちゃった
「帰る。おいてくよ」
『あっ!?待ってよ先輩〜』
「……もうやだ僕……一人で勝手に悩んでて……バカみたい……いやバカだろ……」
『わー、今日風強いなぁ』
店内から出ると、強風が私と先輩の髪の毛を西方向になびかせた。強風で聞こえずらいと思って、先輩の顔を覗きこんで話しかけた。
『先輩……先輩?聞こえて…わぷっ』
「栗原」
顔を覗いたら、いきなり両頬をつねられた。普通に痛い。
『へんひゃい?』
「誰が変態だよ!!」
『ひがう、せんぴゃい!』
「んあ、先輩か。何」
いや何って、こっちのセリフだよ!って想いを込めて先輩の手をトントンとたたいた。
「あぁ、離せって?」
『ひゃい』
「やだ」
『ひゃんで!?』
「僕の事カワイイって言った罰」
『はひぃ?』
「それに、なんか……お前のほっぺたモチモチだなぁ!うふふふ、ちょ、ふふふふふw」
『……!?ひょわいひょわい(怖い怖い)』
むにむに、ぐいーっ、ぺたぺた、さわさわ、つんつん、ぷにぷに、じくじく…って!!
『先輩、じくじくは普通に痛い!』
「あ、ごめん。でもいいストレス解消になったわ。またやらせて、それじゃあね〜」
『はぁっ!?あっ、ちが、お疲れ様です!』
先輩の背中を見送りながら、頬を撫でた。先輩にじくじくされた部分は、まだひりひりと痛みが残っていた。
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七海 - 七海って呼んで☆私、敬語苦wwじゃあ、私もあんりで!ありがと〜! (2020年4月20日 22時) (レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - ろのさん» 夢主ちゃん可愛く出来てますか!?よかったぁ……確かに現実でこんな子、なかなかいませんもんね!(笑) (2020年4月20日 20時) (レス) id: 7624e9c568 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - 七海さん» 七海!でいいんですか!?タメも!?やったぁー!そうします!私のこともあんりって呼んでくれると嬉しい!ありがとう! (2020年4月20日 20時) (レス) id: 7624e9c568 (このIDを非表示/違反報告)
ろの - あんりさん» 主人公ちゃんかわいいですよ!現実にこんなかわいい子いたら付き合いたい(←by女) (2020年4月20日 11時) (レス) id: 5062ea37bc (このIDを非表示/違反報告)
七海 - あと、私の事、七海って呼んでくれていいですよ!あと、タメでいいです!その方が話しやすいだろうしww (2020年4月20日 0時) (レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんり | 作成日時:2020年3月6日 15時