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ハリーと遊ぶようになってから気づいたことがあった。
ハリーの傷が絶えないのだ。
最初はハリーも転んだとか、勢いよく足をぶつけた、と言っていたが、全く治らないのはおかしい。
外の世界での初めての友達、血は繋がってないけど私達は兄弟みたいなものだった。
だから、もっと頼って欲しい。
「ねぇ、ハリー」
「どうしたの霊夢？」
「貴方何か隠してるでしょ」
ﾊﾃﾅ
？なんてつけない、答えは分かりきってるからだ。
目を見開いて驚いているハリー。図星のようね。
「あ、やっぱりか？
私も何か隠してると思ってたんだよな」
魔理沙も博麗の勘までは行かないけど、それなりの勘を持っている
「えっと……」
聞かれたくないことなのか、ハリーは黙ってしまった
時々、口を開き何かを言おうとするがまた、閉じてしまう。
「ぼ、ぼくね…」
10分ぐらいしてからハリーは決心したように話した
「僕、変な力が使えるんだ
それで、この傷は叔母さんたちにつけられたものなんだよ」
変な力…普通の人が聞いたら、精神科を勧めたり信じないだろう。
でも、私たちは違う。私だって空を飛ぶ程度の能力を持っているし、魔理沙だって魔法を扱う程度の能力を持っている。
私達が注目するところは''力''ではない
ハリーを預かっている人たちのハリーへの対応だ
ハリーの両親はハリーが物心つく前に他界。
ハリーはハリーの母親の姉の元へと預けられたいと言っていた。
ハリーの母親に恨みがあったのか、それともハリーに恨みがあるのか、両方か、それは分からない。
だけど、ハリーを今救わないと彼はもっと孤独になってしまう。
こちらの様子を怯えながら伺うハリー。私がかける言葉は一つだけだ。
「大丈夫、あなたは悪くないわ」
水風船が割れるようにハリーの目から大量の涙が溢れてきた。
「今までよく我慢できたな！ハリーは偉いのぜ！」
きっとこの言葉が彼の救いの言葉なのだろう。
しばらくするとハリーは泣いて疲れたのか寝てしまった。
まずはハリーとダーズリー家の仲を良くしよう。
そこからだ。
今はお休み。ハリー。私の親友。幼馴染。血のつながりのない私達のお兄ちゃん。
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作者名：こんにちは | 作成日時：2022年11月3日 23時
