【BROTHERS CONFLICT】今日から兄弟

いってらっしゃい ページ7

Aは美和の袖を掴んだ

貴方｢…や、…やだっ……｣

皆は驚きAをみる

するとAは、はっと我に返り袖を離す

＜もう！何で言うこと聞けないの！＞

施設にいた時と親戚の家にいた時の事がフラッシュバックする

貴方｢……ご、ごめん、なさい……｣

美和｢A……｣

美和が頭を撫でようと腕を上げるとAは怒られ殴られると思い目を瞑り怯える

それに美和は気づき頭を撫でるのをやめ、Aを優しく抱きしめた

美和｢……ごめんなさい、貴方は何も悪くないわ…だから怯えないで、ここに居るのは全員私の家族よ。もちろん貴方も。ね？あまり帰って来れないけどずっと一緒よ。｣

貴方｢……っう｣

Aは美和にしがみつき涙を流しながら頷いた
美和｢…落ち着いた？｣

貴方 こく

美和｢じゃあ、行くわね｣

雅臣｢玄関まで送ろうか｣

雅臣は優しく笑いかけながらAに声をかけた

Aは目を擦りながら頷く

雅臣｢はい｣

そう言って雅臣は手を差し出す

Aは少し戸惑いながらも雅臣の手を握った

雅臣はそれに微笑みAと玄関まで向かう




美和｢じゃあ、皆とこの子の事よろしくね｣

雅臣｢うん｣

美和｢いってくるわね｣

雅臣｢うん、いってらっしゃい｣

貴方｢…………いって、らっしゃい……｣

美和｢いってきます｣

美和は微笑んでドアを開け外に出た

貴方｢…………｣

Aは黙ってドアを見つめる

雅臣｢戻ろうか｣

雅臣の声に頷きリビングに戻った

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