第1話 no side ページ3
ギラギラと降り注ぐ太陽の下
買い物を終えた西坂 Aは、家に帰るため、人ごみの中を掻き分けながら1人歩いていた。
『あつ………』
そう呟いてしまったのも無理がない。
今日は、この夏初めての猛暑日。しかも人が多いこの場所ではもっと暑く感じることだろう。
ようしゃなく照りつける太陽に、熱気のある人ごみ
知らず知らずのうちに汗がにじんできた。
帰る途中に感じた視線はなんだったんだろう
そう思いながら、居候させてもらっている家のドアを開けた
『ただいま帰りましたー』
そう言った瞬間に聞こえる鈍い音。
また家を壊したのかと、前を見ると、ゴリラ……もとい真選組局長、近藤が飛んでいた。
いや、正確に言うと空中を舞っていた。
次の瞬間には、地面に叩きつけられる。
その光景をどこか上の空で、ああ、またかと眺めていた。
そして、家の中からひょっこりと顔を出したのは、お妙さんだ。
「あら、ありがとうAちゃん。
ごめんなさい、あのゴリラを仕留めるのに時間がかかっちゃって」
『だ、大丈夫だよ。うん』
可愛い顔をして物騒な言葉を口走るお妙。
大人。しかも男性を投げ飛ばす怪力がその体のどこに眠っているのかと、毎回不思議に思うが、口には出さない。
「暑かったでしょう
お詫びと言ってはなんだけど、一緒にバーゲンダッツ食べない?」
『うん、ありがとう
あ、そだ。ダッツ半額になってたから色々買ってきたよ』
「でかしたわAちゃん」
そう微笑んだお妙と一緒に家に入ってどの味にしようか迷って数分、突然インターフォンが鳴った
お妙さんと一緒に玄関に行くと、真選組鬼の副長、土方の姿があった。
ここ最近、……というか、私が居候し始めたときから、ずっとゴリラが投げ飛ばされている。
そしてそれを真選組の人が回収しに来て、またゴリラが来て、投げ飛ばされる。
その繰り返しが何回も続き、最初は心配そうに見ていたAもだんだん気にしないようになってきた。
「あら、土方さん
お宅のゴリラ、毎回懲りもせず来てますよ。ペットぐらいちゃんと面倒見て下さい」
「毎度すまねえな。あと、何回も言っているがあれは一応上司だ。
……で、どこに居るんだ?」
『庭でのびてますよ』
「あぁ、分かった」
そうして近藤は土方によって回収されたのであった
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にゃご - 春さん» いえいえ、こちらこそありがとうございます!!遅れてしまってすみません…… (2017年3月13日 18時) (レス) id: a66f0ad43b (このIDを非表示/違反報告)
春 - 遅れました!いやー、使っていただいてありがとうございます!笑銀ちゃんは認めないですねー← (2017年3月13日 17時) (レス) id: a243a73ee4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃご - 春さん» いえね、ちょっと軌道修正したくて……ww (2017年2月25日 15時) (レス) id: a66f0ad43b (このIDを非表示/違反報告)
春 - 作者様登場www (2017年2月25日 12時) (レス) id: a243a73ee4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃご - 総悟13さん» ほほほ本当ですか!?まさか沖田13様にお気に入り登録してもらえるとは………光栄です!! (2017年2月20日 17時) (レス) id: a66f0ad43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃご | 作成日時:2017年1月22日 14時