[まふまふ]拾った猫の秘密。[そらる]

秘密２１ ページ24

A視点

今から作るのは、皆大好きカレーライス。






魚じゃないけど、大丈夫だよ…ね？






野菜を切っている時、






腰に来る重み。






『うわぁ!?』






行きなりの事でびっくりする。






後ろを確認すると、真っ白な髪が、見えた。






『まふ。料理中は危ないから、離れて。』






ま「Aが、危なくなるなら離れません。」






頬をﾌﾟｸｯと膨らませるまふ。






女子力高いな(確信)






じゃなくて、







そ「お前が居るから怪我するんだよ。」






正論を言って、チョップをするそらる。






ま「だってぇ…Aと、離れたら僕、寂しくて死んじゃいます。」






兎みたい。






そう思い、ｸｽﾘと笑う。






ま「あー！Aちゃん笑いましたね!!」






そう言って、こちょこちょと、横腹をくすぐるまふ。






ｼｭｯ






包丁の先が人差し指に当たって、切れる。






そ「あ〜あ、言わんこっちゃない。」






溢れる血を流そうと、水道に近づける。






そ「…貸して。」






私の手をとり、傷口をペロッと舐めるそらる。






『えっ、ちょっ///』






舐めているそらるのｷﾘｯとした、瞳と目があって、






体が熱くなる。






そ「はい。止まったよ。」






そういって、手を離すそらるは冷静で、でも、私は気付いたよ？






耳が真っ赤な事。






クールに見えても、意外とピュア何だな…







と、実感し、料理を作り終えた。

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