41話〜平子side〜 ページ10
刀を取りに隊首室へと戻る。
襖を開ければ、不安そうな顔をしとるサクヤが居って。
「真子…」
近づいて来たサクヤをぎゅっと抱き締める。
「スマンなァ、これから任務でちょっと行ってくるわ。大丈夫や、そないな顔しなや。絶対、戻って来るから」
名残惜しいが、のんびりしとる場合でもない。
そっと離し、頭を撫でた。
そして着ていた隊長羽織を脱いでサクヤに渡し、替えの羽織を纏った。
刀を片手に、襖へと向かう。
「真子！」
サクヤの声に、ゆっくり振り向く。
「行ってらっしゃい」
泣きそうな顔をしながら、笑顔でそう言う。
大丈夫やから、そないな顔すな。
俺は、オマエの笑顔が見たいねん。
その為に、さっさと片付けてきよるから。
「…ん、行ってくるわ」
もう一度頭を一撫でしてから、瞬歩でその場を去った。
向こうたのは、京楽サンの元。
現地に向かう前に、どうしても寄っておきたかった。
俺の言わんとしとることが分かっとるのか、黙って見とる。
「…もしもン時は、サクヤのこと頼んます」
「あぁ、任せといて」
それに軽く一礼し、今度こそ現地に向かう為に瞬歩でその場を去った。
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高杉0810(プロフ) - K&Tさん» ありかとうございますっ！そう言っていただけるとやる気が出ますw亀更新ですが、よろしくお願いします(｡-_-｡) (2017年3月17日 15時) (
レス) id: e80160152e (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めちゃくちゃ最高ーです！更新頑張って下さい！ (2017年3月17日 15時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜夜 | 作成日時：2017年2月20日 19時
