39話〜平子side〜 ページ8
ギイィィィ、と開いた扉。
「…握菱鉄裁か…表に出てくるのは久し振りだな…」
「大層な話になってきたねえ…どうも」
居ったのは、大鬼道長と副鬼道長。
…浮竹サン達の言う通り、久々に見たわ。
「話は伝わっておるな。おぬしら二人には現地へ向かってもらいたい」
「承知」
「わかりまシタ」
それで話が終わりそうになった時。
ゆらり、と手を上げよる京楽サン。
「おーい、山じい」
その言葉に、少し睨んでおった。
「や、すんません。あのさ、状況も分からない前線に大鬼道長と副鬼道長の両方が行っちゃうのはマズいんじゃないっすかね?」
「…………………ならば、何とする」
京楽サンの言うとることも一理あるが、他に向かわせる者がいないのも事実や。
「代わりにうちの副隊長を行かせますよ」
「今から呼ぶのか?」
「そだよ。お〜い、リサちゃーん」
浮竹サンの言葉に、手を当てて外に向こうてそう声をかける。
「何や!」
「ほらね」
「……………」
あいつはまた、そないなとこに居ったんかい。
浮竹サンも、何も言えんような顔しとるがな。
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高杉0810(プロフ) - K&Tさん» ありかとうございますっ!そう言っていただけるとやる気が出ますw亀更新ですが、よろしくお願いします(。-_-。) (2017年3月17日 15時) (レス) id: e80160152e (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めちゃくちゃ最高ーです!更新頑張って下さい! (2017年3月17日 15時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜夜 | 作成日時:2017年2月20日 19時