56話 ページ25
_________いつから、だったろうか。
隣に温もりがあるのが、当たり前だと思っていたのは。
あぁ…最初は、お母さんが任務で亡くなった時だ。
あの時は、ひたすら泣いてばかりいたっけ。
泣いて、縋って…
蓮兄も、辛かったはずなのに。
それを乗り越えたと思ったら、今度は蓮兄。
目の前で倒れていく体と、宙に舞った赤を今でも忘れない。
……忘れちゃ、いけない。
あの時に、自分の力不足を酷く痛感した。
それを救ってくれたのが、真子だった。
真子だけじゃない。
喜助も、京楽さんも。
皆々、私を守ってくれた。
そんな大切な人を守るために力をつけたはずなのに……
……まだ、足りないの?
皆の隣で戦うには、まだ……
もう、後ろにいるのはたくさんなんだ。
守られてばかりじゃいられない。
皆の隣で、一緒に戦いたいんだ。
だから…ね。
お願い……
今度こそ、守ってみせるから………
「_________帰ってきてよ……」
やっぱり、温もりが無いと落ち着かない。
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高杉0810(プロフ) - K&Tさん» ありかとうございますっ!そう言っていただけるとやる気が出ますw亀更新ですが、よろしくお願いします(。-_-。) (2017年3月17日 15時) (レス) id: e80160152e (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めちゃくちゃ最高ーです!更新頑張って下さい! (2017年3月17日 15時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜夜 | 作成日時:2017年2月20日 19時