54話〜平子side〜 ページ23
「ご覧の通り、偶然にも戦闘で負傷した魂魄消失案件始末特務部隊の方々を発見し、救助を試みていただけのことです」
…ようもぬけぬけと抜かしよる。
「……何故嘘をつくんスか…?」
「嘘?副隊長が隊長を助けようとすることに、何か問題が?」
「違う。ひっかかってるのはそこじゃない。"戦闘で負傷した"?これが"負傷"?嘘言っちゃいけない。これは"虚化"だ」
虚化…
藍染も、同しことを言うとったな。
喜助はなんか知っとるんか?
「…成程。やはり君は、思った通りの男だ」
瞬間、ズ…ッとのしかかる重い霊圧。
「今夜、ここへ来てくれて良かった」
刀を鞘に収めながら、踵を返しよる。
「退くよ。ギン、要」
「!待…」
追いかけようとする喜助に、背後から声がかかった。
「お避け下され浦原殿ォッ!!!」
そこには、左手を前に出した大鬼道長の姿。
「破道の八十八!!
〈飛竜撃賊震天雷炮〉!!!!」
とっさに横に転がった喜助。
後ろから八十番台の鬼道が迫っとるにも関わらず、背中を向けとるままで。
「縛道の八十一〈断空〉」
それを、詠唱破棄した鬼道で受け止めて見せた。
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高杉0810(プロフ) - K&Tさん» ありかとうございますっ!そう言っていただけるとやる気が出ますw亀更新ですが、よろしくお願いします(。-_-。) (2017年3月17日 15時) (レス) id: e80160152e (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めちゃくちゃ最高ーです!更新頑張って下さい! (2017年3月17日 15時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜夜 | 作成日時:2017年2月20日 19時