52話〜平子side〜 ページ21
「藍染!!何やねんこれは!?オマエ、一体何がしたい……ッああああアアアアァァ」
走った痛みに呻き声に変わった。
「…やはり、興奮状態の方が虚化の進行は速いようだね」
「……虚化……!?何や……それ…?」
意識が朦朧とする中、聞こえた声に疑問を問う。
「知る必要は無い」
「…ぐ…ッぐぁぁああああぁああぁああああぁ」
「…シ…シ…ン…………ジ………?」
叫び声を上げる俺の耳に聞き慣れた、やけど少しくぐもっておる声が聞こえた。
「要」
「はい」
藍染の言葉に、刀を抜く東仙。
「!やめ…」
何をしようとしとるのか察し、制止の声をかけようとするが遅かった。
あがった血飛沫。
それに合わせて、ゆっくりと地面に倒れよるひよ里。
「_________終わりにしましょう、平子隊長。あなたは完璧な上官だった。あなたは僕を警戒していたが故に手許に置き、警戒していたが故に距離を取った。あなたはその目で見ることで、僕の動きを抑制しようと考えた」
チャキッとゆっくり抜かれる刀。
「…最後に憶えておくと良い。目に見える裏切りなど知れている。本当に恐ろしいのは、目に見えぬ裏切りですよ、平子隊長」
振りかざされるそれ。
「さようなら。あなた達は素晴らしい"材料"だった」
「…く…そ…ぉオオォォオオオォオオオッ」
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高杉0810(プロフ) - K&Tさん» ありかとうございますっ!そう言っていただけるとやる気が出ますw亀更新ですが、よろしくお願いします(。-_-。) (2017年3月17日 15時) (レス) id: e80160152e (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めちゃくちゃ最高ーです!更新頑張って下さい! (2017年3月17日 15時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜夜 | 作成日時:2017年2月20日 19時