50話〜平子side〜 ページ19
ゆっくりと歩み寄ってくるそいつ。
「…藍染…」
「…それからもう一つ。あなたは先程僕に"監視する為に副隊長に選んだ"といいましたが、それは間違いです」
…何が間違いや。
警戒しとる奴を側に置くことは、当たり前やろ。
捕まえられるならええが、それが普段優しくて温厚な、優秀な副官を演じておったならなおのこと。
「隊長の〈副隊長任命権〉と同様に、隊士側には〈着任拒否権〉というものがあります。まあ実際にそれが行使される事は稀ですが」
…そうや。
俺ン時にもそれがあったから、よう知っとる。
まぁ、そいつの言う通りそれが行使されることはそうそう無いが。
「それでも僕には、"副隊長にならない"という選択肢もあった。何故そうしなかったか」
ようやく体を起こし、片膝を立てる。
「…理想的だったからです。あなたのその僕に対する過大な疑念と警戒心が、僕の計画にとってまさに理想的だったからです」
悠々と話しとるそいつ。
だが、その言葉は俺が考えとったのと同しことを言うとって。
「解りますか、"あなたが僕を選んだ"んじゃない。"僕があなたを選んだ"んです、平子隊長」
それにただ、黙っとることしかできんかった。
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高杉0810(プロフ) - K&Tさん» ありかとうございますっ！そう言っていただけるとやる気が出ますw亀更新ですが、よろしくお願いします(｡-_-｡) (2017年3月17日 15時) (
レス) id: e80160152e (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めちゃくちゃ最高ーです！更新頑張って下さい！ (2017年3月17日 15時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜夜 | 作成日時：2017年2月20日 19時
