【Kz】君の名前を呼ぶよ．．．

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私が転校して引っ越して、もう2ヶ月がたったよね。(←そういう設定です！)

私、翼は知ってると思うけど学校にも塾にも友達が居なかった。
居ると言えばKzのメンバーだけ。

だから転校して新しい学校で友達がたくさん出来て嬉しかった。
今までこんな事なかったから。


でも．．．

欲しかった友達はたくさんいるのにずっと心にぽっかりと穴が空いた気分だった。

何でかは分かってる。
友達が居なくたって、私が1人じゃなかったのはみんなが居たから。

それなのに．．．

あの時、別れた時からもう私はみんなと繋がれなくなってしまった。

何故なら私が『アーヤ』じゃ無くなってしまったから。

本当は「夢海」って呼ばれる事に少し抵抗があった。

その名で呼ばれたら私はKzの国語のエキスパート、『立花彩』ではないって事が
はっきり分かる瞬間だったから。

それでも私は『夢海』なんだから仕方ない。

そう思って我慢してきたんだ。


．．．でも今日。

みんなと会えて嬉しい。飛び上がって喜びたい。
そういう気持ちがあったけど、その先のみんなの会話を聞いていて苦しかった。

変わってないみんなのやりとり。

あの場には私が居るはずだったのに．．．

そう思うといたたまれなくなった。


それに最後の挨拶。

．．．聞きたくなかった！あんな他人行儀な言葉なんて！

それを聞いたら苦しくなった。

当たり前だけど…みんなにとって今の私は他人だから．．．

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