blood candy【るぅと】byらぴらず ページ17
今年も一大イベント、あの時期がやって来た。
そう、ハロウィーン。
今年で17になる私は、友達と渋谷でコスプレ…
なんて訳にもいかず、ケーキ屋さんを営むうちの手伝い。
うちは両親共にパティシエールの資格を持っており、フランスでの修行経験もある。
出会いはなんとドイツらしい。ほんとかどうかは知らないけど。
一軒家の一階で営む店での、私の主な仕事はお客さんの対応。
一家で営業しているので、色々と大変なのだ。
ハロウィンの飾りつけと、来てくれた子供達に渡すお菓子作りは私の仕事となっている。
一昨年はハロウィン用に飾り付けしたカップケーキ、去年は色々な可愛いおばけ型の飴細工。
今年は何を作ろうか…
ｶﾗﾝｶﾗﾝ…
「いらっしゃいませ〜！」
そこに現れたのは、近所に住む一人の女の子。
ハロウィンだけでなく、定期的に来てくれるうちのお得意さんだ。
「あ、おねーちゃん！今年はなに作るの？」
無邪気にキラキラ目を光らせる女の子。
ごめんよ。まだ決まってないんだ。
「ん〜？内緒。」
そういうと、ほっぺたをぷくっと膨らませた。
教えてくれないのが不服らしい。
ほんとごめんね。
「大丈夫。とびっきりの物作るからね。楽しみにしてなよ〜」
「ほんと！？」
やったあ、と言いながら、プリンを二つご購入。
もう一つは家で待っている妹の分らしい。
あーあ。またやってしまった。
まだ決まってないのに楽しみにしてなよとか…
「おねーちゃん、じゃあねー！」
「うん、また来てね！」
勢いよくドアを開けて出ていく。
…と思ってたら、戻ってきた。
「おねーちゃん！カボチャ！あれなに？」
カボチャ…？
ああ、ジャックオーランタンのことか。
「あれはね、ジャックオーランタンって言うの。ハロウィンの飾り物だよ。
私が作ったんだ。…今度、一緒に作ろっか！」
「うん！おねーちゃん、ありがとう！」
今度こそ、走って家に帰っていく。
そう、今年はジャックオーランタンを作ってみた。
くりぬく作業にちょっと戸惑ってしまったけど…
うちの裏には、まだカボチャがごろごろしているはずだ。
乾燥させて、あの子のために取っておこう。
「今年は何作ろっか…」
一人呟く。
ミニタルト…数に限りが出てしまう。
ケーキ…大きいし持って帰りづらい。
プチシュー…ハロウィン感が出ないな…
ラスク…湿気ちゃうかも…
「あ！」
パッと捲った本のページにあったのは、マカロンだった。
…よし、これにしよう。
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美怜(プロフ) - ハロウィン短編に参加させて頂きとても楽しかったです！笑 また機会がありましたらよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年10月31日 19時) (
レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
愛羅@歌野同盟@friend ship(プロフ) - 今回の合作に参加させてくださり、ありがとうございました！とても楽しかったです！ (2019年10月31日 18時) (レス) id: 0cf9d97a48 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇいふぇい(プロフ) - ha波さん屋さん» いえいえ！こちらこそ本当にありがとうございました！ (2019年10月31日 18時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
星羅みぃ＠向日葵交換日記めんばー - ha波さん屋さん、合作本当に有難うございました！ (2019年10月31日 18時) (レス) id: ce8d88a2da (このIDを非表示/違反報告)
ha波さん屋 - ふぇいふぇいさん» 全然大丈夫ですよ。短い時間の中、お書き頂き誠にありがとうございました！ (2019年10月31日 16時) (レス) id: dfbaedbf2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ha波さん屋 x他4人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uraakadesuyo1/
作成日時：2019年10月15日 20時
