第百二十四話『君達ニ掛カッテイル』 ページ13
一台のトラックがヨコハマの街を離れ走りゆく
太「ふふ、逢いたくて私の胸は、はち切れそうだったよ芥川君」
『そのままはち切れろ』
目的の倉庫に着いたらトラックがあってそこに太宰がいて引き擦り込まれた……誘拐だな
『これは何処へ向かっているんだ。あと太宰さん、首が絞まって苦しいです』
敦「そうですよ!は……離してください!太宰さん!」
太「駄ぁー目♡離したら君達異能で喧嘩するでしょ?」
反論しようとする敦だが自分が暴れると太宰の腹の傷が開くことに気づいて大人しくなる
敦「でも社長の命が掛かった逆襲作戦に何故……あっ芥川、睨むなよ……」
『太宰さんの企てた作戦に文句があるのか?まぁそうか、貴様の脳内万年花畑では理解し難いか』
敦「誰が脳内万年花畑だ、万年独走黒狗」
『……貴様っ!』
太「ねえ、君達。私に首締められるのと超高速で走ってるトラックから放り出されるのとどっちがいい?」
太宰の地を這うような声とどす黒いオーラを感じすぐに謝る
太「茶番はここまでにして。二人には敵
敦「え!?」
太「敵の
優先順位はウイルス異能者の捕縛
そして次にフョードル・ドストエフスキー
敦「こんな重要な作戦……僕と芥川で務まるかどうか」
『笑止、貴様がいなくとも僕一人で事足りる。貴様は此処で指を咥えて見ていろ』
太「はぁ……全くもう、擦れ違い過ぎだよ。いいかい?よく聞いて。社長と森さんの命は君達に掛かっているんだ。此処で弱音と自己中心的な言葉は求めていないよ」
グッと太宰の手が強くなった
芥川と敦は口を閉じた。そして互いの顔を見合わせてそれぞれ眉間に皺を寄せる
『……そういう貴方は如何行動するつもりで?』
太「私は勿論、鼠の捕獲さ」
『そう……ですか』
いつになくドス黒い笑みを浮かべる太宰に肩を震わせた芥川
『(此奴、絶対に何かよからぬ事を考えている)』
久し振りに見る元上司の表情に芥川は冷や汗が何故か止まらない
敦「……?芥川大丈夫か?」
『……ああ』
敦「なんか凄い汗だけど」
『……ああ』
敦「昨日の晩飯何だった?」
『……ああ』
不安な敦を他所に芥川は放心状態だった
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第百二十五話『知ッテイケバイイ』→←第百二十三話『負ケルノハ』
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らしろ(プロフ) - 乳酸菌 チーズさん» コメントありがとうございます。やっと続編に続きます。明日には5を公開できると思いますのでお待ちください!ご愛読ありがとうございます。 (2020年3月15日 13時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌 チーズ(プロフ) - 頑張ってください〜待ってますのでー! (2020年3月15日 3時) (レス) id: df6c59ac1d (このIDを非表示/違反報告)
らしろ(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます。時間に余裕ができれば黒の時代もやりたいなと思っています。ご愛読ありがとうございます! (2019年7月1日 22時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - いつか黒の時代も見たいです…… (2019年6月30日 22時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
らしろ(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。楽しみにしてくださると嬉しいです。頑張ります! (2019年6月22日 22時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らしろ | 作成日時:2019年6月22日 17時