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第四話 『銀トノ再会』 ページ5

『銀ッ!』



銀「お姉ちゃん!」




駆け寄って来た銀を抱きしめる




『大丈夫だった?怪我は!?何もされてない?』



?「ふふ、安心せい。とてもいい子にしてお主が来るのを待っていたぞ」




柔らかく笑う姐さんに思わず見惚れてしまう
銀の顔を見ると顔色が善くて笑顔だった




銀「ご飯も食べさせてもらって、たくさん寝たよ」



『……善かったぁ、ありがとうございました……えーと』



紅「私の名は尾崎紅葉。皆からは姐さんと呼ばれるのが多いのう」



口元を隠してふふ、と笑う姐さんに頭を下げる




『芥川といいます。私だけでなく……妹まで、本当にありがとうございました』



太「そうだねぇ……お世話になったよね」




急に話に入ってきた太宰に冷ややかな視線を送る
物凄く嫌な予感しかしないのだけど…




太「君、名前は?」



『芥川』



太「下の名前」



『云わない』




プイっと横を向いて顔を背ける
姐さんはそんな二人を見てまた笑う




紅「太宰、此奴は手強いぞ」



太「ええ、判ってます」



『銀、絶対に私の名前を云ったら駄目』



銀「……?判った」



素直な妹をまた抱き締める
これから私達はどうなるのだろう?
矢張り、マフィアに入れられて殺しを……?


銀も?暗殺者として育てられるのか?

私よりも小さい銀を見る
銀の綺麗な瞳に私が映る。この瞳を汚したくない




銀「お姉ちゃん、羅生門がゆらゆらしてる」



『えっ、あれ本当だ』



銀「羅生門……ありがとう」




羅生門は銀へ近づいて頬にすりつく。
すると、ドッドッドッ!と音が聞こえ、どんどん大きくなり




?「おい!!!糞太宰ッ!!」




バンっと扉が開き小さい人が入ってきた。
銀はビクッと肩を震わせて羅生門にしがみつく
───可愛い




太「もう少し優しくは入れないのかい中也。銀ちゃんが怖がってるじゃないか」



中「あ゙あ゙?誰だよそれ」




チラリと彼女達を見る。
中也……そうだ、太宰の相棒の中原中也だ。重力遣いだっけ?




『芥川といいます。此方は妹の銀です、よろしくお願いします』




お辞儀をする
銀も私に隠れながら様子を伺っている
確かこの人は悪い人じゃなかった筈




中「俺は中原中也、宜しくな

───ンで太宰、仕事サボって何処ほっつき歩いてンだ!」



太「え、ちゃんと君の横を歩いていたじゃないか

────途中で君が小さ過ぎて見えなくなったけど」




手前ェェエエ!と中也の怒涛が響き渡った


.

第五話 『悪魔ノ笑顔』→←第三話 『目覚メタ場所ハ』



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らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» いいですね!私は忙しくてその日に食べれなかったです……(;_;) (2018年6月27日 14時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんの誕生日ケーキ食べましたよ(*´∇`*) (2018年6月25日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 私の一番の推しは太宰さんです!カッコイイですよね!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんもいいですよね (2018年6月23日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 次巻に期待しましょう!それまで信じましょう(;_;) (2018年6月23日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らむしろっぷ | 作成日時:2018年5月19日 20時

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