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第二十七話『袋ノ中身ハ』 ページ28

太「如何いうことだい」



『これ以上、僕と関わるな……という意味です』



敦「関わるなって……」



『……命拾いしたな、人虎。此処がこんな平和な喫茶店でなければお前の心臓を抉っていた』




微笑むと震え上がった敦
顔が真っ青で面白い




敦「お前が笑うとなんか……怖い」



『人が折角、親しみやすくなるようにと笑ったのに……』




太「私にも笑いかけてよ〜」



『黙れ変態』




太宰が再び撃沈したところで飲み物が届いた
芥川はジュースを一口飲むとフゥと息を吐いた




『……僕は今、“芥川A”として此処にいるつもりだ。だから探偵社とやり合う気は今は無い。即ち次に“芥川龍之介”として会った時は頸を飛ばすぞという事だ』



敦「……今も芥川龍之介だろ……」



『何か云ったか』



敦「何でもないです!」



『……それ開けてみろ』




先程、芥川が敦の目の前に置いた袋を指さす
彼はおどおどしながら慎重に袋を開けた




敦「……お茶漬けの素?えっ、お茶漬けの素?」



『そうだ、その茶漬けは絶品だ。鏡花と食べろ、偶にはお前が夕食を作ったらどうだ』




眼鏡を外し携帯を弄る芥川
敦は唖然とした表情で茶漬けと彼女を交互に見る




太「私には何かないのかい」



『貴方に会う気はなかったので何もありませんよ』



太「……偶には二人でお出かけしたいなぁ」



『街中にいる女性に声を掛けてデートでもして下さい』



太「私はAちゃんがいいのになぁ」



『貴方とは無理ですごめんなさい』



太「あああああああああああ振られたぁぁぁぁ!!!」




机に頭を打ち付け動かなくなった太宰
芥川は笑いを堪えながら写真を撮った




『ところで人虎、お前は僕が嫌いだろ』



敦「えっ、なっ……ゴホッ」




呑気にジュースを飲んでいた敦に話しかけたら噎せてしまった




敦「な、なっな何のことだ!」



『動揺し過ぎだろ、まぁその方が助かるが』




頭にハテナマークが浮かんである彼を他所に笑った


その後、敦は賢治と仕事したこと。
芥川は傭兵に囚われた時の話をする程、打ち解けた。
太宰は不貞腐れながら話を聞いていた。




『……もうこんな時間』




辺りを見渡すと段々薄暗くなっていた




『……では、僕はこれで』



敦「あく……Aちゃん!」



『……?』




敦を見ると慌てていた
その後のことを考えてなかったみたいだ




『……鏡花に……よろしく』




そう云い、その場を後にした


.

第二十八話『墓穴ヲ掘ル』→←第二十六話『オレンジジュース=長話』



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らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» いいですね!私は忙しくてその日に食べれなかったです……(;_;) (2018年6月27日 14時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんの誕生日ケーキ食べましたよ(*´∇`*) (2018年6月25日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 私の一番の推しは太宰さんです!カッコイイですよね!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんもいいですよね (2018年6月23日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 次巻に期待しましょう!それまで信じましょう(;_;) (2018年6月23日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らむしろっぷ | 作成日時:2018年5月19日 20時

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