第二十四話『或ル日ノカフェ』 ページ25
カフェにて
太「Aちゃん……あ〜ん♡」
『ングっ!うぁぁ……最悪だ』
敦「(何これ……!)」
アイスを乗せたスプーンを芥川へ向ける太宰
拒むことが出来ずに無理やり食べさせられる芥川
その光景を冷ややかな目で見る敦
───数十分前に遡る
樋口に豪華な朝食を作って貰った数日後の午後
芥川は久しぶりにあのパン屋へと足を運んでいた
まだ怪我は治らないが松葉杖をつき歩ける位まで回復した
『〜♪』
淡い水色のワンピースを着て、真っ白い外套を羽織り、白いパンプスを履き
髪は上の方でお団子結びにして白いリボンを付けて黒縁眼鏡をかけている
『新作がある筈……楽しみだ』
上機嫌で角を曲がった時
最悪な奴と出逢ってしまったのだ
太「素敵なお嬢さん。心中してくれませんか?……よし、では川へ行こうでは」
『黙れぇぇ!』
太「松葉づぇ!!?」
『この自??殺嗜癖が!その仮面を貼り付けたような、胡散臭い顔を血塗れにするぞ』
太「松葉杖は痛い……色々酷い」
『五月蝿い、元はとい』
敦「居た!太宰さん!」
来た、来てしまった。
主人公のお出ましだ最悪だ帰りたい関わっては駄目なのに何で白鯨で再会させてくれないのだ?彼処の再会シーン結構な山場だろ?敦が襲い掛かってくるとこだろ?何故、街中で普通に逢っているんだ????
※読まなくて結構です
太「Aちゃん?大丈夫かい?頭押さえてるけど、もしかして悪化したの怪我?」
敦「Aちゃん?あれ、その名前ってもしかしてお前、芥川……」
『待て何でお前が僕の名を知っている?来い、記憶がブッ飛ぶまで頭を地面に叩き付けてやる』
敦「やめろ!鏡花ちゃんに教えて貰ったんだよ。でもお前、ま、真逆……お、女の子とは……思ってなかっ……ちょっ悪かった!松葉杖を下げろって!」
『そんな事で一々騒ぐな。鏡花め、余計な事を……』
ため息をついて項垂れる芥川に太宰はニンマリと笑った
敦「(あっ、何か善くないことが起こるぞ)」
珍しく危機を察知した敦は音を立てずに後ろへ下がるが、太宰に腕を掴まれた為、逃げられなかった
太「ねぇ、Aちゃん、これから暇だろう?」
『暇ではない、帰る』
太「そんな事云わないでさ、甘味処に食べに行こう?」
『ちょ、おい!』
怪我で上手く動けない芥川を良いことに
腕を掴んでズルズルと引き摺る太宰
そして冒頭へと戻るのだった
.
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らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» いいですね!私は忙しくてその日に食べれなかったです……(;_;) (2018年6月27日 14時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんの誕生日ケーキ食べましたよ(*´∇`*) (2018年6月25日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 私の一番の推しは太宰さんです!カッコイイですよね!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんもいいですよね (2018年6月23日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 次巻に期待しましょう!それまで信じましょう(;_;) (2018年6月23日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らむしろっぷ | 作成日時:2018年5月19日 20時