3回目の好き ページ4
チャイムが鳴ったおかげで体育は終わってここの美術の授業も終わった
友達と仲良さそうに校舎内に向かって歩いてる姿を目に焼き付けておく
「A」
窓の外をまたガン見していると名前を呼ばれたので呼ばれた方を見てみると柊先生が私を見ながら手でおいでおいでをしていたので近付いてみた
「いっったぁい!!」
いきなりビタンっ!とデコピンをくらわされた
何するんですかーと抗議をするもAが授業を聞いてないのが悪い。と怒られる羽目に
「罰としてこれ俺の教室に運んでくれない?」
分かるよな?3Aな
「罰ってデコピンだけじゃないんですかぁ…?
あ、でも、3Aなら私行きます!行かせていただきます!お供させてください!柊せんせぇ〜!」
これは、これは
先輩に会えるチャンス!
柊先生3年A組の担任でよかった
そして先輩が3年A組の生徒でよかった
すごい食い気味に先生に近づいていくので先生もビックリしていた
「ま、んじゃ任せるわ。行くぞ」
「せ、せんせい、ちょっと待ってください!」
先にすたすたと歩いて行ってしまう先生に持たされたノートの束を見てみると
一番上に先輩の名前が書いてあるノートがあって
中を見たい欲求が高まる
先輩の名前が書いてあるノートとか
先輩の名前がついてるだけでプレミアなんですけど!?
ちょ、ちょっとだけ。
ちょっとだけだからねー。
返事もしないノートに問いかけながらパラっと開けてみるとびっしり黒で埋め尽くされていて所々赤とか黄色のペンで色がついてる
ちゃんと授業受けてるんだなぁっていうのが分かるノートだった
すっごく見やすいし、意外にも字がきれい
独断と偏見だけどさ、スポーツやってる男子ってさ字汚いイメージあるじゃん?
とうとうノートにさえも先輩に綺麗な字を書いてもらっていいなぁと思ってしまう
「おーいA。早く来いよ!」
一向に着いてこない私に痺れを切らしたのか教室のドアからひょこっと顔を出す柊先生
「へい!今すぐに!」
大事な大事なノートを抱えて(もちろん他の人のもある)先生の後を着いて3年生の教室まで向かった
216人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:百舌 | 作成日時:2019年3月26日 1時